人気のCMSといえばWordPressですね。
webサイトを作ろうとした事がある人ならほとんどの人が聞いた事があるでしょう。
この記事では、WordPressの市場シェアに関する2024年最新データ、日本では世界に比べシェアが低い理由、他のCMSとの比較など、WordPressのシェアについて網羅的に解説します。
この記事でわかること
・WordPressのシェアの状況
WordPressの市場シェア
全体のWebサイトにおけるWordPressの位置
2024年現在、WordPressは世界の全Webサイトの43.5%を占めています。
世界のだいたい半分くらいがWordPressで作られているのですから、すごいシェア率です。
その人気は年々増加しています。
WordPressは、個人ブログから大企業のウェブサイトまで、幅広い用途で利用されています。
その人気の理由は、オープンソースであること、カスタマイズ性の高さ、豊富なプラグインやテーマの存在など、多くの利点があるからです。
WordPressの国別シェア
国別に見たWordPressの利用率は、地域によって差が見られます。
例えば、アメリカでは約40%のwebサイトがWordPressで構築されています。
一方、日本国内では約30%程度と、アメリカに比べてやや低くなっています。
日本のシェアが低い理由は、日本の企業では、セキュリティや保守管理の面から、WordPressよりも他のCMSを採用するケースが多いことが原因と考えられます。
しかし、近年では、日本の企業でもWordPressの導入が増加傾向にあります。
これは、WordPressの機能が向上し、セキュリティ対策も強化されたこと、また、WordPressの開発や運用を支援するサービスが増加したことが要因として挙げられます。
どんな業種で使われているのか
業種別に見たWordPressの使用状況は、以下の通りです。
ブログ:
WordPressは、個人ブログや企業ブログなど、ブログサイトの構築に最適なCMSです。豊富なテーマやプラグインにより、デザイン性の高いブログを簡単に作成できます。
企業サイト:
近年では、企業サイトでもWordPressを採用するケースが増加しています。WordPressは、SEO対策やマーケティング機能が充実しており、企業サイトの運営に最適なCMSと言えます。
ECサイト:
WooCommerceなどのプラグインを利用することで、WordPressでECサイトを構築することも可能です。WordPressは、ECサイトに必要な機能を備えており、低コストでECサイトを立ち上げることができます。ただし、本格的にECを始めるにはshopifyとかの方がおすすめ。
ポートフォリオサイト:
WordPressは、デザイナーやクリエイターなどのポートフォリオサイトの構築にも適しています。デザイン性の高いテーマやプラグインを利用することで、魅力的なポートフォリオサイトを作成できます。
教育機関:
大学や専門学校などの教育機関でも、WordPressを採用するケースが増加しています。WordPressは、学生向けの情報公開やイベント告知など、教育機関に必要な機能を備えています。
このように、WordPressは様々な業種で利用されています。
WordPressの成長率と未来予測
WordPressは、過去10年間で急速に成長を遂げてきました。
2014年には、全Webサイトの約20%を占めていたWordPressは、2024年には43.5%までシェアを拡大しました。
人気と成長の要因としては、オープンソースであること、カスタマイズ性の高さ、SEO対策の充実、コミュニティの活発さ、などが挙げられます。
このように、WordPressは、その使いやすさ、カスタマイズ性の高さ、SEO対策の充実など、多くの利点を持つことから、多くのユーザーに支持されています。
今後のWordPressの成長は、さらに加速すると予想されています。
特に、モバイルファーストインデックスの導入やAI技術の進化など、ウェブサイトの構築や運営に関する技術革新が進むことで、WordPressの需要はますます高まると考えられます。
また、WordPressは、ECサイトや会員制サイトなど、より複雑なウェブサイトの構築にも対応できるようになり、その利用範囲はさらに広がると予想されます。
他のCMSとの比較
主要なCMSとのシェア比較
WordPressは、世界で最も人気のあるCMSですが、他にも多くのCMSが存在します。
主要なCMSとのシェア比較は以下の通りです。
WordPress: 43.3%
Shopify: 6.4%
Wix: 3.9%
Squarespace: 3.0%
Joomla: 2.4%
その他 またはCMSを使用していない: 41.0%
WordPressは、他のCMSに比べて圧倒的なシェアを誇っています。
これは、WordPressが使いやすく、カスタマイズ性が高く、豊富なプラグインやテーマが用意されているためです。
WooCommerce vs Shopify
WordPressのECの機能はどうなのでしょうか。
WordPressでは、WooCommerceをWordPressのプラグインとして利用できます。
WooCommerceは、ECサイト構築に人気のプラットフォームです。
WooCommerce単体ではなく、WordPress + WooCommerceを含めるのなら、Shopifyよりもシェアが多いと言われています。
世界のECにおいては、WordPress + WooCommerceの組み合わせが最も広く使われていると考えられます。
でも正直、日本では本格的に始めるならWordPress + WooCommerceよりも、ShopifyやBASEを選びがちです。
Shopifyは、独立したECサイト構築プラットフォームです。
Shopifyをおすすめする理由は、ECサイト構築に必要な機能が充実していること、また、マーケティング機能が強力であることが要因として挙げられます。
もちろん、WordPress + WooCommerceでも全然ありですし、こちらはWordPressとの連携がスムーズで、カスタマイズ性が高いというメリットがあります。
そのため、どちらのプラットフォームが適しているかは、ビジネスの規模やニーズによって異なります。
小規模ならWordPress + WooCommerceで十分かもしれません。
WordPressの強みとデメリット
WordPressの強みとデメリットについて、解説します。
WordPressの強み
WordPressは、他のCMSに比べて、以下のような強みがあります。
オープンソースであること:
WordPressはオープンソースソフトウェアであるため、誰でも無料で利用できます。また、ソースコードを自由に改変できるため、独自の機能を追加したり、デザインをカスタマイズしたりすることができます。
カスタマイズ性の高さ:
WordPressは、豊富なテーマやプラグインを利用することで、様々なデザインのウェブサイトを構築できます。また、PHPやHTMLなどのプログラミング知識があれば、さらに高度なカスタマイズを行うことも可能です。
SEO対策の充実:
WordPressは、SEO対策に優れたCMSです。SEOプラグインを利用することで、ウェブサイトの検索エンジンのランキングを向上させることができます。
コミュニティの活発さ:
WordPressには、世界中に多くのユーザーと開発者がいます。そのため、困ったことがあれば、フォーラムやブログなどで情報を得たり、サポートを受けることができます。
セキュリティ対策の強化:
WordPressは、セキュリティ対策が強化されています。セキュリティプラグインを利用することで、ウェブサイトを不正アクセスから守ることができます。
多言語対応:
WordPressは、多言語対応が可能です。翻訳プラグインを利用することで、複数の言語でウェブサイトを公開することができます。
モバイル対応:
WordPressは、モバイル対応が可能です。モバイルフレンドリーなテーマやプラグインを利用することで、スマートフォンやタブレットでも快適に閲覧できるウェブサイトを構築できます。
拡張性:
WordPressは、プラグインやテーマを追加することで、機能を拡張できます。そのため、ビジネスの成長に合わせて、ウェブサイトを進化させることができます。
WordPressのデメリット
WordPressは、多くの利点を持つ一方で、以下のようなデメリットもあります。
セキュリティ対策の必要性:
WordPressはオープンソースソフトウェアであるため、セキュリティ対策が重要になります。セキュリティプラグインを導入し、定期的に更新を行う必要があります。
技術的な知識が必要:
WordPressをカスタマイズするには、ある程度の技術的な知識が必要です。特に、PHPやHTMLなどのプログラミング知識があると、より高度なカスタマイズを行うことができます。
更新の必要性:
WordPressは、定期的に更新が必要です。更新することで、セキュリティ対策や機能強化を行うことができます。しかし、更新によってウェブサイトが正常に動作しなくなる場合もあるため、注意が必要です。
プラグインの依存性:
WordPressは、プラグインに依存している部分があります。そのため、プラグインの更新や廃止によって、ウェブサイトが正常に動作しなくなる可能性があります。
パフォーマンスの低下:
WordPressは、プラグインやテーマを多く導入すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。そのため、必要なプラグインやテーマのみを導入し、パフォーマンスに影響が出ないように注意する必要があります。
これらのデメリットを克服するためには、セキュリティ対策を徹底し、定期的に更新を行うことが重要です。
ただし、webサイトというのはメンテナンスはするべきですし、定期的な更新が必要というのはデメリットにならないかもしれません。
まとめ
この記事のポイント
・WordPressは世界の全Webサイトの43.5%を占めている
この記事では、WordPressの市場シェアとその強みについて解説しました。
WordPressは、オープンソースであること、カスタマイズ性の高さ、豊富なプラグインやテーマの存在など、多くの利点を持つことから、世界中で広く利用されています。
今後も、WordPressは、技術革新やユーザーニーズの変化に対応し、進化を続けていくでしょう。