最終更新日:2025年12月23日(2025-12-23)
ノーコードツールで理想の形を実現するには、機能の豊富さだけでなく「自分たちの目的やスキルにどれだけ寄り添ってくれるか」という視点が大切です。
そこで本記事では、今選ぶべきおすすめのノーコードツール11選を目的別に紹介します。
活用シーンや学習コストもあわせて解説していますので、自社の用途に合ったツールを見極めるための判断材料としてご活用ください。
目次
Webサイト・LP制作におすすめのノーコードツール3選
STUDIO(スタジオ)
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引用元:STUDIO
「とにかく自由にWebサイトを設計したい!」という方におすすめなのが「STUDIO」です。
あらかじめ決められた枠にパーツを当てはめていくテンプレート形式とは異なり、好きな場所にパーツを配置してサイトのデザインを制作できます。
その分、ツールの操作スキルやデザインセンスが求められますが、それさえクリアできればとことんオリジナリティを追求することが可能です。
AI機能「Editor AI」を使えば、時間を取られがちな画像編集やレイヤーの整理、制作したデザインのレスポンシブ対応などの作業をすべてお任せできます。
豊富な日本語フォントが標準で用意されている点も、他の海外製ツールにはない強みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 活用シーン | Webサイト/LP/コーポレートサイト/ポートフォリオの制作など |
| 学習コスト | ★★★★☆(数日~1週間で使いこなせる) |
| 料金 | ・Mini:590円/月~ ・Personal:1,190円/月~ ・Business:3,980円/月~ ・Business Plus:9,980円/月~ |
ペライチ

引用元:ペライチ
・告知ページやキャンペーン用LPをサクッと作成できる
・初心者でも理解しやすい操作性
・文字や写真を入れ替えるだけで迷いにくい
イベントの告知ページや申し込みサイト、キャンペーン用LPなど、スピード感が求められるWebページの制作には「ペライチ」がおすすめです。
操作性は非常にシンプルで、テンプレートを選択し、文字や写真を入れ替えるだけでページが完成します。
あらかじめ型が決まっているので、「STUDIOのように自由すぎるとかえって迷ってしまう」という方にも向いています。
ただし、
- 公開ページ数の上限は最大で10ページ(ビジネスプラン)
- タグの設定ができない
という欠点もあり、SEOを意識したブログや、大規模なWebサイト制作には不向きです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 活用シーン | イベントの告知ページ/セミナーの申し込みサイト/期間限定のキャンペーンページの制作など |
| 学習コスト | ★☆☆☆☆(数時間~1日で使いこなせる) |
| 料金 | ・ライトプラン:1,465円/月 ・レギュラープラン:2,950円/月 ・ビジネスプラン:3,940円/月 ・プロフェッショナルプラン:6,910円/月 |
Webflow(ウェブフロー)
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引用元:Webflow
・海外のトップデザイナーも愛用するプロ仕様のツール
・SEO・AEO・GEO対策が可能
・動きのあるWebサイトの制作が可能
Webflowは、プロにも愛用されているノーコードツールの代表格です。
かつてはプロ向けのツールとされていましたが、「Webflow AI」の搭載により、ノーコードツール初心者でも導入しやすくなりました。
ゼロからサイトを構築することはもちろん、AIを使ったSEO・AEO・GEO対策や、サイトパフォーマンスの向上も可能。
「AIに8割作ってもらい、残りの2割を自分で調整しながらWebサイトの作り方を学ぶ」といった使い方もできます。
学習コストは高めですが、使い方をマスターすれば、動きのあるリッチなサイトを思い通りに作成できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 活用シーン | 動きのある複雑なWebサイト/海外展開を視野に入れたサイトの制作など |
| 学習コスト | ★★★★★(数ヶ月単位の学習が必要) |
| 料金 | ・Starter:無料 ・Basic:14ドル/月 ・CMS:23ドル/月 ・Business:39ドル/月 |
アプリ開発におすすめのノーコードツール3選
Bubble(バブル)
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引用元:Bubble
・SNSなど仕組みが複雑なアプリの構築が可能
・APIを使って外部サービスと繋がれる
・ビジネスの成長に合わせてシステムを拡張できる
Bubbleは、数あるノーコードツールの中でも「もっともプログラミングに近いことができる」といわれるツールです。
最大の特徴は、独自機能「API Connector」により、膨大な外部サービスと自由自在に連携できる点にあります。
例えば、ChatGPTの機能を組み込んだり、Stripeと連携して複雑な決済機能を導入したりと、アイデア次第でどんな高度なサービスも実現可能です。
多くのノーコードツールではビジネスの成長に伴い作り直しが必要になりますが、Bubbleはプランの更新だけでシステムの処理能力を強化できます。
最初から最後まで同じツールで事業を支え続けられる、圧倒的な拡張性が強みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 活用シーン | 独自のWebサービス(SaaS)の立ち上げ/多機能なマッチングプラットフォーム/社内の基幹システムの作成など |
| 学習コスト | ★★★★★(数ヶ月単位の学習が必要) |
| 料金 | ・Free:無料 ・Starter:59ドル/月 ・Growth:209ドル/月 ・Team:549ドル/月 ・Enterprise:要問合せ |
Adalo(アダロ)
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引用元:Adalo
・パズル感覚でアプリの形を構成できる
・iPhoneやAndroidの「ネイティブアプリ」に対応
・スマホアプリの制作に最適
Adaloは、「自分だけのスマホアプリを作ってみたい」という願いを身近なものにしてくれるノーコードツールです。
このツールの魅力は、ドラッグ&ドロップでボタンやリストを配置し、自由にアプリの形を整えていける点にあります。
「このボタンを押せばこの画面へ移動する」といった設定も、画面同士を線で繋ぐだけの直感的な操作で完結するため、初心者でも操作に迷いにくいです。
さらに、SNSに欠かせない「投稿」「お気に入り」「フォロー」といった機能も、専用のデータベースを使えばスムーズに実装可能。
専門用語が並ぶプログラミングとは異なり、アプリが動く仕組みを地図のように眺めながら構築できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 活用シーン | 地域のコミュニティアプリ/パーソナルジムの予約管理/社内コミュニケーションツールなど |
| 学習コスト | ★★★☆☆(数日~1週間で使いこなせる) |
| 料金 | ・Free:無料 ・Starter:45ドル/月 ・Professional:65ドル/月 ・Team:200ドル/月 ・Business:250ドル/月 |
Glide(グライド)
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引用元:Glide
・スプレッドシートを読み込むだけでアプリ化できる
・テンプレートが豊富(数百種類)
・表計算ソフトを更新する感覚で手軽に運用できる
Glideは、GoogleスプレッドシートやExcelをデータベースとして読み込み、一瞬でアプリへと変換できるノーコードツールです。
ビジネスに即したテンプレートが非常に充実しており、目的に合ったものを選ぶだけで即座にプロ仕様のアプリが完成します。
Glide AIの搭載により、写真からの文字読み取りや、情報の自動要約といった機能も、設定1つで組み込めるようになりました。
レイアウトの細かい調整はできませんが、その分誰が作っても使いやすく、デザインが崩れにくいという安心感があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 活用シーン | 社内の備品管理/社内名簿/イベント案内/簡易的な商品カタログなど |
| 学習コスト | ★☆☆☆☆(数時間〜1日で使いこなせる) |
| 料金 | ・Free:無料 ・Business:199ドル/月 ・Enterprise:要問合せ |
業務効率化・DB管理におすすめのノーコードツール3選
AppSheet(アップシート)
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引用元:AppSheet
・Google公式の実務型ツール
・スマホを活用した現場入力が得意
・AI「Gemini」によるサポートも可能
AppSheetは、Googleスプレッドシートのデータをそのままアプリに変換できる、実務特化型のツールです
単にデータを管理するだけでなく、
- 現場でスマホからバーコードをスキャンして在庫を更新する
- GPSで訪問記録を残す
といった「実務のデジタル化」が得意です。
Google公式ツールであるためセキュリティ面でも信頼性が高く、社内DXの第一歩としても最適。
Google Workspaceの対象プランを契約している企業であれば、追加コストなしで導入できるのも魅力です。
ただし、デザインの自由度は低いため、見た目のかっこよさよりも「現場での使いやすさ」を重視する場面で真価を発揮します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 活用シーン | 建設・設備の保守点検/店舗や倉庫の在庫管理/訪問ケア・営業のルート営業など |
| 学習コスト | ★★★☆☆(1週間〜1ヶ月で使いこなせる) |
| 料金 | ・Starter:5ドル ・Core:10ドル ・Enterprise Plus:20ドル |
kintone(キントーン)
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引用:kintone
・Excel情報をアプリで一元管理できる
・データごとに専用のコメント欄があり、仕事の経緯がわかりやすい
・400種類を超えるプラグインで機能を後付けできる
kintoneは、日本のビジネス現場の声を反映して作られた、国産の業務改善プラットフォームです。
kintoneの最大の特徴は、データごとに専用のコメント欄があり、仕事内容と相談履歴がセットで保存されること。
「前回の値引きの経緯」や「お客様からの急な要望」といったやりとりをすべて保存できるため、言った・言わないのトラブルや情報の迷子を未然に防げます。
また、操作画面は直感的で親しみやすく、ITに詳しくない現場スタッフでも抵抗なく使い始められる点も大きな魅力です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 活用シーン | 顧客管理(CRM)/営業進捗の共有/社内の申請・承認フロー/問い合わせ管理/クレーム対応など |
| 学習コスト | ★★☆☆☆(数日〜1週間で使いこなせる) |
| 料金 | ・ライトコース:1,000円/月 ・スタンダードコース:1,800円/月 ・ワイドコース:3,000円/月 |
Airtable(エアテーブル)
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引用元:Airtable
・情報の見せ方を用途に合わせて変更できる
・情報の多角的な分析が可能
・AIを使ったデータ分析や要約の作成も可能
Airtableは、Excelのような操作感でありながら、プロ仕様の強力なデータベース機能を備えたノーコードツールです。
「どのプロジェクトに誰が関わっていて、予算はいくら残っているのか」といった複雑な情報を、一目で確認できる形にまとめることができます。
また「期限をチェックする時はカレンダー」「作業を進める時は付箋(カンバン)形式」というように、目的に合わせて情報の表示を切り替えられるのも大きな魅力。
AI機能も強化されており、溜まったデータから報告書を自動作成するなど、高度な運用も現実的になっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 活用シーン | クリエイティブ案件の制作管理/顧客管理/記事の投稿スケジュール管理など |
| 学習コスト | ★★★☆☆(1週間〜1ヶ月)で使いこなせる |
| 料金 | ・Free:無料 ・Team:20ドル/月 ・Business:45ドル/月 ・Enterprise Scale:要問合せ |
自動化・ECにおすすめのノーコードツール2選
Zapier(ザピアー)
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引用元:Zapier
・アプリ間の「ハブ」となるツール
・ルーチンワークを自動化できる
・一度の設定で継続的にシステムが稼働する
Zapierは、異なるアプリ同士を連携させ、ルーチンワークを自動化できるノーコードツールです。
といった一連の流れを、コードを書かずに構築できます。
また現在では、AIが数千のアプリを操作する「AI Actions」が進化。
「メールの内容をAIが判断して返信案を作る」といった、一歩踏み込んだサポートも可能になりました。
これまで手作業で行っていたルーチンワークをZapierに預けることで、単純な仕事から解放され、別の業務に集中できる環境が整います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 活用シーン | 日常の単純なルーチンワークの自動化など |
| 学習コスト | ★★☆☆☆(数日〜1週間で使いこなせる) |
| 料金 | ・Free:無料 ・Professional:3,174.72円/月 ・Team:10,958.27円/月 ・Enterprise:要問合せ |
Shopify(ショッピファイ)
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引用元:Shopify
・ビジネスの規模を問わず支え続けられる拡張性がある
・拡張機能が豊富(8,000種類以上)
・AIで作業を効率化できる
Shopifyは、世界175カ国以上で利用されている、ネットショップ(ECサイト)構築ツールの決定版です。
小規模な個人ショップから、月商数億円を超えるグローバルブランドまで、ビジネスの成長に合わせてシステムを柔軟に強化していける圧倒的な拡張性があります。
2025年には、AIアシスタント「Sidekick(サイドキック)」が日本語に完全対応。
手作業では時間のかかる作業をAIに任せることで、より使いやすいツールになりました。
ノーコードで本格的なネットショップを運営方におすすめのノーコードツールです。
| 活用シーン | 自社商品の販売/D2Cブランドの立ち上げ/海外販売(越境EC)/実店舗と在庫を連動させた販売管理など |
| 学習コスト | ★★★☆☆(1週間〜1ヶ月で使いこなせる) |
| 料金 | ・ベーシック:3,650円/月 ・グロース:10,100円/月 ・アドバンスト:44,000円/月 |
まとめ
ポイントまとめ
・Webサイト・LP制作には「STUDIO」「ペライチ」「Webflow」
・アプリ開発には「Bubble」「Adalo」「Glide」
・業務効率化・DB管理には「AppSheet」「kintone」「Airtable」
・自動化・ECには「Zapier」「Shopify」がおすすめ
ノーコードツールは、決して「ボタン1つですべてを解決してくれる魔法」ではありません。
Webサイトやアプリを形にするまでには、試行錯誤や学習の時間が少なからず必要になります。
しかし、技術的な壁を前にして一度は諦めかけたアイデアを、自分の力で形にしていけることには変わりありません。
今回紹介したノーコードツールの中に、あなたの思い描く未来に寄り添ってくれそうなものがあれば、ぜひ活用してみてください。
【関連記事】
・ノーコードツールとは?特徴や活用例・ローコードツールとの違いを徹底解説











・直感的な操作で自由にサイトをデザインできる
・A画像編集やレスポンシブ対応をAIに任せられる
・日本語フォントが充実している