WordPressサイトを運営していると、「データベース接続確立エラー」という問題に直面することがあります。
本記事では、その原因と具体的な対処、解決方法について解説します。
この記事でわかること
・「データベース接続確立エラー」とはなにか
・対処法、解決法
データベース接続確立エラーとは
主なエラーメッセージ
実際にデータベース接続確立エラーが発生すると、サイト表示がこの様な画面↓↓になります。
エラーメッセージは下記のパターンで表示される事もあります。
「Error establishing a database connection」
「データベースに接続できません」
「データベースへの接続に失敗しました」
これらのメッセージは、データベースへの接続が確立できないことを示しています。
エラーの基本的な説明
このエラーは、WordPressとデータベースが正しく通信できない場合に発生するエラーです。
WordPressは、ウェブサイトのコンテンツや設定情報をデータベースに保存して運用しています。
このデータベースへの接続が途絶えると、ウェブサイトは正常に動作せず、エラーメッセージが表示されることがあります。
つまり、エラーが発生する状況としては、サーバーに問題がある時に発生することが多いです。
データベースのパスワードやユーザー名、データベース名などの設定情報が間違っている場合や、データベースの容量が上限に達している場合にも発生する可能性があります。
対処法1 「wp-config.php」の確認
対処法その1です。まずは「wp-config.php」の設定のエラーを疑います。
「wp-config.php」の確認
wp-config.phpファイルに記述されている、データベース接続情報が間違っていないか、確認します。
このファイルは、WordPressのインストールディレクトリにあります。
このファイルには、データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名などの情報が設定されています。
データベース接続エラーが発生した場合は、まずこのファイル(wp-config.php)を確認し、設定情報が正しいかどうかを確認してみてください。
wp-config.phpファイルの確認方法
1. FTPクライアントやファイルマネージャーを使用して、WordPressのインストールディレクトリにアクセスします。
2. wp-config.phpファイルを開きます。
3. 以下の設定項目を確認します。
DB_NAME:データベース名
DB_USER:データベースユーザー名
DB_PASSWORD:データベースパスワード
DB_HOST:データベースホスト名
4.設定情報が正しいことを確認し、必要に応じて修正します。
ファイルの権限を確認する
wp-config.phpファイルの権限(パーミッション)が適切に設定されていない場合、データベース接続エラーが発生することがあります。
ファイルの権限は、ファイルへのアクセス権限を制御する設定です。
wp-config.phpファイルの権限は、通常は644に設定されます。
ファイルの権限を確認する方法
1. FTPクライアントやファイルマネージャーを使用して、WordPressのインストールディレクトリにアクセスします。
2. wp-config.phpファイルの権限を確認します。
3. ファイルの権限(パーミッション)が644に設定されていない場合は、適切な権限に変更します。
対処法2 サーバー側の問題の場合
対処法その2です。サーバー側の問題を疑います。
サーバーがダウンしている場合
ホスティングサーバーがダウンしていると、データベースに接続できなくなります。
サーバーステータスを確認してください。レンタルサーバーでは障害・メンテナンスがあるとアナウンスする場合がほとんどで、「サーバー名 障害」などで検索すると出てきます。
サーバーがダウンしている場合は、ホスティング会社(レンタルサーバー会社等)に連絡して復旧を依頼する必要があります。
データベースサイズの上限
データベースのサイズが上限を超えると接続エラーが発生することがあります。
この場合、不要なデータを削除するか、プランをアップグレードする必要があります。
データベースのサイズを確認するには、ホスティング会社の管理画面やデータベース管理ツールを使用します。
データベースの権限設定
データベースユーザーに必要な権限が設定されているか確認します。
データベースユーザーに適切な権限が設定されていない場合、データベースに接続できず、エラーが発生する可能性があります。
データベースユーザーの権限を確認するには、データベース管理ツール(phpMyAdmin等)を使用します。
対処法3 データベースが破損している場合
対処法その3です。データベースの破損を疑います。
phpMyAdminでデータベースを修復
phpMyAdminは、データベースを管理するためのツールです。phpMyAdminにアクセスし、エラーが発生しているデータベースを修復します。
phpMyAdminでのデータベースの修復方法については専門知識が必要になりますので、よくわからない場合は専門業社に相談が必要です。
WordPressのデータベース修復機能を使用する方法
WordPressには、データベースを修復するための機能が備わっています。
1. wp-config.php ファイルの編集
WordPressのルートディレクトリにある wp-config.php ファイルを編集します。データベース修復機能を有効にするために、↓↓のコードを、wp-config.phpにコピペしてください。
define('WP_ALLOW_REPAIR', true);
このコードは通常、/* That’s all, stop editing! Happy blogging. */ の上やファイルの最後の方に追加することが推奨されます。
2. データベース修復ページへのアクセス
wp-config.php ファイルを編集した後、ブラウザを使用して http://〇〇.com/wp-admin/maint/repair.php にアクセスします。
ここで 〇〇.com はあなたのWordPressサイトのURLに置き換えてください。
このような画面が表示されます。
3. データベースの修復または最適化
アクセスすると、2つのオプションを選択ページが表示されます。
以下の二つのオプションがあります。
・データベース修復: 破損している可能性のあるデータベーステーブルを修復します。
・データベース最適化: データベースを最適化して、パフォーマンスを向上させます。
「データベース修復」を選択、修復します。
4. wp-config.php からのコード行の削除
データベースの修復または最適化が完了した後、セキュリティ上の理由から wp-config.php ファイルから define(‘WP_ALLOW_REPAIR’, true); の行を削除します。
この設定を有効にしたままにすると、認証なしで誰でもこのページにアクセスできてしまうためです。
この機能を使用することで、WordPressサイトのデータベース関連の問題を簡単に解決できることが多いです。
ただし、重大なデータベースの問題や、繰り返し発生する問題には、より専門的な対応が必要な場合があります。
上記の理由から、必ず define(‘WP_ALLOW_REPAIR’, true); の行を削除します。
バックアップからデータを復元する方法
もしバックアップがあれば、最新のバックアップを使用してデータベースを復元するという方法をとることもできます。
こういう時のために、データベースのバックアップは、定期的に作成しておくことが重要です。
バックアップからデータを復元することで、データベースの破損によるデータ損失を防ぐことができます。
まとめ
ポイント
・「データベース接続確立エラー」は、WordPressとデータベースが正しく通信できない場合に発生する
・対処法1 「wp-config.php」の確認
・対処法2 サーバー側の問題の場合
・対処法3 データベースが破損している場合
データベース接続エラーの原因とその解決方法についての重要ポイントをまとめました。
ほとんどの場合はこの記事で説明したとおりの、上記のどれかで対応できるはずです。
もし直らない場合は専門業者にご相談ください。
安定したサーバー環境を提供するレンタルサーバー会社を選ぶことが大切です。
有名で信頼のあるサーバー会社は、サーバーの安定性やセキュリティ対策など、様々な面で優れています。
不具合を機に、レンタルサーバー業社を改めて選定しても良いかもしれません。