Web施策は、重要な集客方法です。
商品やサービスの購入を促すときに重大な影響を及ぼします。
Web施策について何もノウハウが無い場合は、外注したほうが良い結果になるでしょう。
この記事では、Web施策を外注で依頼する際に自社で決めておくべきポイントを6つ解説します。
Web施策を外注する際に決めておくべき6つのポイント
Web施策を外注する際に、自社で決めておくべき6つのポイントは、以下の通りです。
・目的を明確にする(何を達成したいのか)
・予算を決める
・ターゲット層を決める
・スケジュール調整
・KPI(重要業績評価指数)の設定
・レスポンシブ対応・モバイルファースト
順に説明します。
目的を明確にする(何を達成したいのか)
Web施策を外注する際にもっとも重要なステップが、達成したい目標を明確にすることです。
例えば、Webサイトを通じてブランドの認知度を向上させたいのか、製品の販売を促進したいのか等、具体的な目標を設定しましょう。
例えば、以下のような目標を設定するとよいです。
- Webサイトを見たユーザーに、商品やサービスを購入してほしい
- ユーザーの滞在時間を長くして、より多くの情報を提供したい
- 商品やサービスのリピーターが欲しい
目的が明確だと、Webサイトの構成やデザイン、コンテンツの内容などの方向性を具体化できます。
また、外注先に対しても具体的な指示を出すことができるので、より効果的なWeb施策を打ち出せます。
チーム全体の一致した目標を作ることにも役立つので、自分の役割と目的を理解し、一貫したアクションを取ることが可能です。
予算を決める
予算設定は非常に重要です。
予算は外注先の選定や、Webサイトの機能・デザインのレベルに大きく影響します。
予算が少ない場合は、シンプルな機能・構成のWebサイトにするべきですし、予算が多ければ、より高度な機能・デザインのWebサイトを制作できるでしょう。
また、予算が決まっていれば外注先を選定する際に一つの指標となり、どの施策にどれだけの予算を割り当てるべきか明確にできます。
それぞれの施策に必要な予算を見積もることで、適切な指示や要求を外注先に出すことが可能です。
いずれにせよ、長期的な視点を持った予算設定をしておきましょう。
Webサイトの定期的なチェックが必要なことも含め、継続的な投資が必要だからです。
ターゲット層を決める
ターゲット層を決めることは、施策を成功させるための重大な要素のひとつです。
ターゲット層を決めることで、ターゲットに刺さるデザインやコンテンツを考えることができます。
ターゲット層を考える際は、具体的な人物をイメージしましょう。
具体的な人物をイメージするために「ペルソナ」と呼ばれる架空の人物を作成する方法があります。
架空の人物像に、氏名・年齢・職業・家族構成・趣味・行動パターンなど、具体的な情報を盛り込む方法です。
「ペルソナ」は、リアルであればあるほど良いとされています。
この「ペルソナ」によってターゲット層のニーズを深く理解できるので、ターゲット層の分析が進むからです。
ターゲット層の分析で、競合との差別化や自社のターゲット層を絞ることができ、ニーズに直結したWebコンテンツを作ることができます。
スケジュール調整
Web施策にも、当然スケジュール調整は必要です。
スケジュールが曖昧なままプロジェクトを開始させると、納期遅延や予算超過などの問題が発生するので注意。
Web施策においては、制作するWebサイトの規模や機能、デザインの複雑さによって必要な期間は異なります。
以下の点を踏まえて、スケジュール調整を行いましょう。
- 仕様決定
- コンテンツ作成
- テスト
- バグ修正
スケジュールを調整するためには、スケジュール管理ツールを利用するのがおすすめ。
遅延や修正が発生することを考慮して、余裕をもったスケジュールにしておくのが大切です。
KPI(重要業績評価指数)の設定
KPIとは、業績を評価し、管理するための指標です。
目標に至るための各過程での達成度合いを計測することで、その施策の取り組むべき課題が明らかになってきます。
もしKPIを設定せずにWebサイトの運用を始めてしまうと「どの施策で、どのような成果があったか」というポイントがあいまいになってしまい、改善点が明確になりません。
KPIのイメージとしては、大目的を達成するための小目標といったイメージです。
KPIが設定されていると、実際の数字とKPIを比べることで、効果測定をすることができるようになります。
決め方としては、まず大きな目標を設定することが求められます。
次に、KPIとして月間売上高や平均客単価などを決めましょう。
このように、KPIを設定しておくと、Web施策で方向性を失いにくくなります。
レスポンシブ対応・モバイルファースト
レスポンシブ対応とは、パソコンやスマホ、タブレットなど、様々なデバイスの画面サイズに合わせて、Webサイトのデザインを最適化する手法です。
また、モバイルファーストはスマホなどのモバイル端末を優先したデザインにする手法のことです。
レスポンシブ対応やモバイルファーストの手法を取ったWebサイトは、どのデバイスを使用しても、快適に利用することができます。
接続するデバイスによって読み込み速度が違うといった、ユーザーのストレスを発生させることもありません。
また、1つのサイトで異なるデバイスに対応できるので、運営コストも削減できます。
外注先の種類と決め方
Web施策のパートナーとして、外注先を決めましょう。
外注先を決めることは、今後のWeb施策に大きな影響を及ぼすので、慎重に選ぶ必要があります。
Web制作会社
Web制作会社には、デザイナーやエンジニア、コピーライターなどの専門的な知識を持った人員が多数在籍しているので、様々な分野で高度な対応をしてくれます。
大規模プロジェクトか、多様な専門知識が必要な場合は、Web制作会社に外注したほうが良いでしょう。
なかには、Webサイトの運用保守、SEO対策等も行ってくれる企業もあります。
長期的なサポートも期待できるので、Web施策をこれから始めるという企業におすすめです。
フリーランス
フリーランスは、特定の分野に特化していることが多いです。
例えば、SEO対策に高い専門性を持っていたり、Webデザインに特化した技能を持ち合わせているフリーランスがいます。
フリーランスは基本的にひとりで対応するため、プロジェクトにおけるリソースは限られています。
そのため、Web施策のすべてを任せるのは向いていません。
しかしながら、フリーランスに対応してもらったほうが人件費が浮くこともあります。
そのようなときは、一部の作業を外注する際にフリーランスに依頼してもいいでしょう。
スケジュール調整や価格交渉を柔軟にやってくれる場合が多く、Webサイトの一部のコンテンツ制作を任せる等、フリーランスに作業をしてもらったほうが低単価・短期間で済むこともあります。
REP(提案依頼書)の作成は慎重に行う
REP(提案依頼書)は、システム構築や改修を行う際に不可欠な資料です。
REPはどのような資料なのかというと、自社Webサイトで必要な機能や実現したいことを示す書類で、Web施策で重要な役割を果たします。
REPの作成を慎重に行うことで得られる5つのメリット
REPの作成が重大かつ慎重に行うことのメリットは、以下の5つです。
メリット | メリットが発生する理由 |
明確な要件伝達 | 自社の要望や目標、成果物を明確に伝えることができる |
適切な見積もりを得られる | 外注先が具体的な見積もりを出す際の基礎となる |
プロジェクトのスムーズな進行 | REPに詳細な納期等を明記することで、プロジェクトの進行がスムーズになる、リスク管理ができる |
成果物の品質確保 | 外注先とWebサイトの品質に対する共通認識が持てる |
選定基準の一貫性 | 複数の外注先からの見積もりなどを公平な評価で見れる |
これらを総合すると、Web施策の目標や目的を外注先と共有することが大きなメリットになります。
Web施策におけるAI技術の活用
Web施策においてAI技術を活用することで、Webサイトの制作効率を向上させたり、より高度な機能を実現したりすることが可能です。
例えば、AIを使うと以下のようなことが可能です。
- Webサイトの目的に基づいたWebデザインの提案
- Webサイトの詳細なアクセス分析
- ユーザーの過去履歴から考えた関連商品の提案
AIを使えば、人間では膨大な時間や人手が必要な事柄も、瞬時に完了することもあるでしょう。
しかし、大切なのはAI技術を使う人間です。
必ず、人の手や目を通して、逐次チェックするようにしましょう。
まとめ
ポイントまとめ
【Web施策を外注する際に、自社で決めておくべき6つのポイント】
・目的を明確にする(何を達成したいのか)
・予算を決める
・ターゲット層を決める
・スケジュール調整
・KPI(重要業績評価指数)の設定
・レスポンシブ対応・モバイルファースト
Web施策を外注する際、この6つのポイントを明確にして外注先を探すことが大切です。
これら6つのポイントが定まっていないと、資金を注いでも集客に繋がらなかったり、サービスの周知に失敗してしまう恐れがあります。
この記事を参考に、信頼できる業者に外注し、Web施策をしていきましょう。
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