「自社の商品を売りたいけど、LP(ランディングページ)とECサイトのどちらにすべきだろう?」と悩んでいませんか?
LPとECサイトでは目的やニーズが異なるため、マーケティングに取り入れる際には自社の商品・サービスに合っているかどうかをよく見極めることが大切です。
この記事では、LPとECサイトの違いを特徴・目的の観点から解説します。
についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ECサイトとは?
ECサイト(Electronic Commerce Site)とは、インターネット上で商品やサービスを販売するwebページの総称です。
商品を探す・比較する・購入するという一連の購買行動をオンライン上で完結できるよう設計されているのが特徴で、アパレル・食品・雑貨などジャンルを問わず、さまざまな業界で活用されています。
ECサイトの目的
ECサイトの主な目的は、
の2つです。
レビュー機能やQ&A、タグ検索なども充実しており、ユーザーが自由にサイト内を回遊しながら購入までの意思決定を進められる構造になっています。
低コストで運用を始められるshopifyのようなサービスや、独自ドメインでのサイト開設支援ツールも豊富に存在しているため、事業規模や目的に応じた柔軟な設計が可能です。
ECサイトの種類
ECサイトは大きく分けて「自社サイト型」と「モール型」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
項目 | 運用形式 | 特徴 |
---|---|---|
自社サイト型EC | 自社でドメインを取得して構築・運用 | ・デザインの自由度が高い ・ブランドの世界観を反映しやすい |
モール型EC | Amazon・楽天市場などの大型プラットフォームに出店 | ・集客力が非常に高い ・初期コストが低い ・海外への販売が可能 |
モール型と自社サイト型を併用することで、広範な層へのリーチとブランディングを両立することが可能です。
実際、両方の運用を実施しながら特定ジャンルでの人気を高め、TikTokやLINEなどのSNS広告と連動して売上を伸ばす事業者も増えています。
LPとは?
LP(ランディングページ)とは、広告やSNS、メルマガなどからの流入先として設計される1ページ完結型のwebページです。
商品やサービスの魅力を端的に伝え、ユーザーの離脱を最小限に抑えるために、他のぺージへのリンクが少ない構成になっています。
TikTok広告やLINE広告、Googleリスティングなどと相性が良く、短期間で効果を出すことを目的とした場合において特に高いパフォーマンスを発揮します。
LPの目的
LPの最大の目的は、訪問者を1つのアクション(コンバージョン)へと導くことです。
コンバージョンの例
・新商品の販売促進
・キャンペーンへの申し込み
・無料トライアルや資料請求への登録
上記の目的を達成するために、ページ内にはCTA(行動喚起ボタン)や申し込みフォームなどが設置されています。
LPとECサイトのメリット・デメリット
LP(ランディングページ)とECサイトは商品の訴求方法を検討する際の代表的な選択肢ですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ここからは、LPとECサイトのメリット・デメリットについて解説します。
LPのメリット
LPのメリット
・ユーザーを迷いなくコンバージョンに誘導できる
・コンバージョン率が高まりやすい
・アクセス数が少なくても構成次第で成果に繋がる
LPは1つの商品の訴求に特化しているため「ユーザーを迷いなくコンバージョンに誘導しやすい」というメリットがあります。
とくにキャンペーン商品や単品商材の販売においては、導線を1本化することでコンバージョン率(CVR)を効率的に上げることが可能です。
また、広告流入に特化した構成にすることで、少ないアクセス数でも成果に繋がりやすいというメリットもあります。
仮に1日のアクセスが50件の場合でも、構成次第では5〜10件のコンバージョン(CV)に繋がることがあるのです。
こうしたLPの特徴は、新規立ち上げのD2Cブランドや、特定ジャンルの商品をプロモーションする事業者にとって特に有効です。
LPのデメリット
LPのデメリット
・複数商材の展開が難しい
・SEOに弱い
・制作には専門知識が必要
LPのデメリットは、アピールできる商品数が限られてしまうことです。
複数のジャンルやカテゴリの商品を取り扱う場合、LPだけでは情報を網羅しきれず、ユーザーに離脱されてしまう可能性が高くなります。
また、SEOに弱いことも、LPのデメリットとして挙げられます。
1ページ完結型のLPの場合、検索エンジンからの評価対象となるテキストコンテンツの量が少ないため、十分なSEO対策を行うことができないのです。
検索流入を主軸とした集客を目指す場合は、ブログ記事やカテゴリページとの連携を検討する必要があります。
ECサイトのメリット
ECサイトのメリット
・実店舗がなくても商品を販売できる
・家賃や光熱費などの固定費を削減できる
・販路の拡大や新規顧客の獲得に直結しやすい
ECサイトのメリットは、実店舗がなくても24時間365日商品を販売できることです。
実店舗を持たないため、店舗運営にかかる家賃・光熱費・人件費などの固定費を大幅に削減できます。
また、国内はもちろん海外の顧客にもアプローチできるため、販路の拡大や新規顧客の獲得に直結しやすく、売上アップの可能性が大きく広がるのもメリットです。
ECサイトのデメリット
ECサイトのデメリット
・競合との差別化が難しい
・離脱や機会損失が発生しやすい
ECサイトのデメリットは、競合との差別化が難しいことです。
アパレル・コスメ・食品などの人気ジャンルでは、ECモールや独自サイトを含む多くの競合が存在しており、単に出店しただけでは埋もれてしまう可能性が高いのが現実です。
その中で売上を伸ばすためには、
などを通じて、独自性を高めることが求められます。
また、LPと違いたくさんの商品を扱うため、機会損失が発生しやすい点もデメリットです。
ECサイトの検索性やナビゲーション設計が不十分な場合、ユーザーが目的の商品に辿り着けず、離脱してしまう可能性があります。
ユーザーの離脱を防いで売上を伸ばすためには、
などを通じて「探しやすい構造」をつくることが不可欠です。
LP・ECサイトの効果的な使い分け方
Webマーケティング施策を実施する際、LP(ランディングページ)とECサイトのどちらを軸に展開すべきか、判断に迷う場面も多いのではないでしょうか。
離脱率の低下やコンバージョン率(CVR)の向上のためには、それぞれの構造や特性を理解し、目的に応じた適切な活用方法を選ぶことが重要です。
ここでは
の3つの観点から、LPとECサイトの効果的な使い分け方について、事例を交えながら解説します。
新商品・キャンペーンの告知には「LP」
新商品のリリースやキャンペーンの訴求には、LPの活用がもっとも効果的です。
Web広告と連携し、特定のターゲット層に対して集中的に訴求することで、短期間で高い反応率を上げることが可能です。
例えば、AIを搭載した美容機器を訴求する場合、
- 特定の悩みを持つ層を絞ってセグメント設定を行う
- TikTokやLINE広告と連動させたLPを作る
ことで、効率よくコンバージョン(CV)を獲得できます。
また、新商品の発売前に商品情報を段階的に提示する「ティザーLP」として、活用する方法もあります。
その際は、期待感を高める演出やカウントダウン機能を実装することも有効です。
既存顧客へのリピート購入促進には「ECサイト」
既存顧客への再アプローチやリピート購入促進には、ECサイトが適しています。
ユーザーの購入履歴や行動データを活用し
などを実施することで、顧客満足度を高めながらLTV(顧客生涯価値)を上げることが可能です。
例えば、Amazonや楽天などの大手モール型ECでは、類似商品のレコメンドやポイントキャンペーンの併用により、リピーター獲得に成功している事例が数多く存在します。
ブランドイメージの向上には「ECサイト」
中長期的にブランド価値を高めたい事業者には、ECサイトの活用が効果的です。
なぜなら、ECサイトは商品を販売する場であると同時に、ブランドの世界観やストーリーを発信するプラットフォームとしても機能するからです。
例えば、ECサイト内に次のようなコンテンツを設置することで、ユーザーの共感を集めることができます。
これにより、ユーザーに「自分ごと化」してもらえる要素を提供でき、結果として「このブランドを選びたい」と思わせる力になります。
LPとECサイトを組み合わせて集客力と売上を最大化する方法
LP(ランディングページ)とECサイトはそれぞれ異なる役割を持っていますが、両方を組み合わせることで、より高い効果を発揮することが可能です。
LPとECサイトを効果的に組み合わせ、集客力と売上を最大化する方法について詳しく紹介します。
LPの顧客をECサイトに誘導する
LPで興味を持った顧客をECサイトへ誘導することで、より多くの商品を見てもらい、購入の機会を増やすことが可能です。
LPでは特定の商品やサービスの魅力を伝えることが可能ですが、商品の詳細な情報や、他の商品との比較検討が難しい場合があります。
そのため、LPからECサイトへ誘導することで、顧客はより多くの商品を見ること可能になり、自分に合った商品を見つけることができるのです。
また、カート機能や決済機能などが充実しているECサイトに誘導することで、LPよりもスムーズに購入手続きを進めてもらいやすくなるのもメリットでしょう。
顧客をLPからECサイトに誘導する方法には、
などがあります。
ECサイト内にLPを設置する
ECサイト内にLPを設置することで、コンバージョン率(CVR)を高めることが可能になります。
この施策は、健康食品・化粧品などの単品ECサイトでコンバージョン率を高めたい場合に特におすすめです。
ターゲット層を絞り、特定の商品に特化したLPを設置することで、顧客の興味関心を集めることができます。
などの施策も合わせて行うと、よりよい効果を得られるでしょう。
One to Oneマーケティングとの連携
One to Oneマーケティングと連携し、LPとECサイトの内容をパーソナライズすることも効果的です。
MAツールを使用して顧客の属性情報、購買履歴、行動履歴などのデータを分析し、1人ひとりのニーズや嗜好に合わせた情報を提供することで、顧客満足度の向上が見込めます。
具体的には、以下のような施策を取り入れるのがおすすめです。
顧客満足度の向上は、集客力を高めるための重要な要素となります。
One to Oneマーケティングと連携し、上記の施策を取り入れ、顧客の満足度を高めましょう。
メールマーケティングの活用
メールマーケティングの活用も、効果的な集客と売上向上に繋がります。
LPでメールマーケティングを行う場合は、まず訪問ユーザーのメールアドレスを収集することから始めましょう。
もっとも簡単な方法は、メールアドレスの入力と引き換えに、無料クーポンなどのお得なコンテンツを提示することです。
その後、LPを通じて集めたメールアドレスに対して新商品の情報やキャンペーン案内を行い、顧客の購買意欲を高めます。
ECサイトでメールマーケティングを行う場合は、購入後のフォローメールや、再購入を促すリマインドメールが有効です。
例えば、購入後に
といった内容のメールを送ることで、LTV(顧客生涯価値)を高めることができます。
さらに、カゴ落ちメール(カートに商品を入れたものの、購入に至らなかった顧客へのリマインド)を活用すれば、機会損失を防いでコンバージョン率を向上させることも可能です。
成果報酬型キャンペーンの導入
成果報酬型のキャンペーンは、コストを抑えつつ、効率的に顧客を獲得できるマーケティング手法です。
LPでは、訪問ユーザーに商品購入・資料請求などの特定のアクションを促し、それに応じた報酬を提供することで、コンバージョン率を高めることができます。
例えば、
などを設けることで、ユーザーの積極的な行動を引き出せるでしょう。
ECサイトでは、アフィリエイトプログラムを活用し
- ブロガー
- インフルエンサー
- 広告代理店
などの外部パートナーと連携することで、広範囲にわたる集客が可能になります。
例えば、商品のレビュー記事を掲載してもらい、そこから発生した購入に対して報酬を支払う仕組みを構築することで、成果に応じた形で広告費をコントロールすることが可能です。
また、リターゲティング広告と組み合わせることで、LP経由で一度訪れたユーザーをECサイトへ誘導し、最終的な購入に繋げることもできます。
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まとめ
ポイントまとめ
・LPとECサイトでは特徴・目的・ニーズが異なる
・「新商品やキャンペーンの告知」にはLPが効果的
・「既存顧客へのアピール」「ブランドイメージの向上」にはECサイトが効果的
・LPとECサイトを組み合わせることで、より高い効果を得られる
LP(ランディングページ)とECサイトは、それぞれ異なる特徴を持つWebマーケティングツールです。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、目的に合わせて適切に使い分けることで、集客力と売上UPに繋がります。
また、顧客をLPからECサイトに誘導する導線を作成しておくなどの効果的な施策を取り入れることで、より高い効果を得ることも可能です。
LPとECサイトを効果的に活用し、集客力と売上アップを狙いましょう。
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