ホームページリニューアルの際にドメインをそのまま引き継ぐ方法とメリット7つ

株式会社カチカ
執筆者 株式会社カチカ

株式会社カチカは、web制作やデジタルマーケティングを得意とする会社です。webの事でお困りであればお気軽にご連絡ください。
webサービスサイト:https://it.cachica.co.jp/

ホームページのリニューアルは、新しいデザインや機能でサイトを進化させる絶好のチャンス。

「でも、せっかく築いてきた信頼やアクセス数を失ってしまうのでは?」と不安に思う方もいるのではないでしょうか?

そんなときに大切なのが、現在のドメインを引き継ぐことです。

この記事では、ドメイン引き継ぎの具体的な方法や、それによって得られるメリットをわかりやすく解説します。

ドメインとは

ドメインとは、インターネット上の住所のようなもので、Webサイトやメールアドレスを識別するための文字列のことです。

たとえば、「cachica.co.jp」のように、人が覚えやすく、アクセスしやすい形で表されています。

IPアドレス(数字の羅列)に紐付けられており、ユーザーがそのドメインを入力することで目的のWebサイトにたどり着ける仕組みになっています。

ドメインを引き継ぐメリット7つ

ホームページをリニューアルする際に、ドメインを引き継ぐメリットは、主に以下の7つあります

・SEO効果を維持
・アクセス数の安定
・ブランドイメージの一貫性
・メールアドレスやURLの変更が不要
・リダイレクト作業の負担軽減
・被リンクの引継ぎ

・ツールの再設定が不要

それぞれ詳しく解説していきます。

SEO効果を維持

現在のドメインには、運用の中で蓄積された検索エンジンからの評価があります。

これを引き継ぐことで、SEO効果を維持し、検索順位の低下を防ぐことが可能です。

一方、ドメインを変更すると評価や実績がリセットされ、順位やアクセス数の減少につながる可能性があります。

たとえば、長年使っていた「cachica.co.jp」から、新しい「cahica.net」に変更すると、検索順位が10位も下がってしまう…なんてことも。

ドメインを変更した場合のアクセス数の減少リスクは、サイトの規模や対策の有無によって異なりますが、適切なリダイレクト設定を行わない場合、アクセス数が20~30%以上減少することもあります。

アクセス数の安定

既存のドメインを引き継ぐことで、ブックマークやSNS、外部サイトからのリンクによるアクセスを維持できます。

ドメインを変更すると、これらのリンクが無効になり、流入が減少するリスクも。

ドメインを引き継ぐことで、ユーザーが迷わずアクセスでき、安定した集客が可能です。

ブランドイメージの一貫性

たとえば、長年「cachica.com」を使っているブランドが突然「xyzshop.com」に変更した場合、ユーザーは「同じ会社なのか?」と不安に思ってしまうかもしれません。

ドメインを引き継げば、これまで築いてきたブランドイメージや信頼感を損なうことなく、一貫したメッセージを発信し続けられます。

メールアドレスやURLの変更が不要

例えば、長年info@cachica.comのメールアドレスでやり取りしていた企業が、突然contact@xyzshop.comに変更すると、クライアントや取引先が混乱する可能性があります。

メールが届かない、または迷惑メールに分類されるなんていうケースも…。

しかし、既存のドメインを引き継げば、メールアドレスもそのまま利用できるため、重要な連絡が滞る心配はありません。

普段通りのコミュニケーションを維持でき、信頼関係や業務効率にも影響を与えることはないでしょう。

リダイレクト作業の負担軽減

たとえば、引っ越し先の新しい家に向かう道を示す看板が設置されていないと、途中で迷ってしまう人は多いのではないでしょうか?

同じように、ドメインを変更する際は、旧URLから新URLへのリダイレクト設定が必要不可欠です。

この設定が間違っていると、ユーザーがサイトにたどり着けず、SEO評価も下がってしまうリスクが…。

しかし、ドメインを引き継げば、リダイレクト設定の手間やミスを避け、スムーズに移行することが可能です。

被リンクの引継ぎ

ホームページは、さまざまなサイトやブログ、SNSなどからリンクをもらっていることが多いです。

もしドメインを変更した場合、変更を知らせない限り、リンク元が新しいURLに気づかないことがあります。

結果として、旧ドメインのままでリンクされ続け、効果が失われてしまうことも…。

ドメインを引き継ぐと、リンク元に変更の案内をする必要がなく、被リンクの効果をそのまま活用でき、SEOへの影響を最小限に抑えることができます。

ツールの再設定が不要

たとえば、Google Analyticsや広告管理ツールを使って、サイトのアクセス数や広告の効果を追跡している場合、ドメインを変更すると、これらのツールの設定を再度行う必要があります。

しかし、ドメインを引き継げば、設定を変更することなく、過去のデータをそのまま利用でき、先月や昨年といった過去との比較が簡単にできます。

ツールの再設定を避けることで、スムーズにデータ分析を続けることができるのです。

ホームページリニューアルの際にドメインを引き継ぐ方法

ホームページリニューアルの際にドメインを引き継ぐ方法は、以下の手順を踏むことでスムーズに行うことができます。

1. 新しいサーバー環境を準備
2. DNS設定を変更
3. リダイレクト設定を確認(必要な場合)
4. SEO対策を再確認
5. Google Search ConsoleとGoogle Analyticsの設定を確認
6. 旧URLの更新案内

それぞれ詳しく解説していきます。

1.新しいサーバー環境を準備

新しいデザインや機能を実装したサイトを既存のドメインで公開するためには、まず新しいサーバーにサイトをアップロードします。

この際、サーバーの設定を確認し、正しく動作するかテストを行いましょう。

また、セキュリティ対策も重要です。

SSL証明書の導入や、必要なバックアップ体制を整えておくことを忘れずに。

2.DNS設定を変更

次に、ドメインのDNS設定を変更し、新しいサーバーのIPアドレスに向けます。

これにより、ユーザーがドメインを入力すると、新しいサイトに自動的にアクセスできるようになります。

DNS変更後は、反映までに最大48時間ほどかかることがありますので、少し時間がかかる場合も。

設定が完了したら、新しいサイトが正しく表示されるか確認しましょう。

3. リダイレクト設定を確認(必要な場合)

もし、URLが変更される場合、旧URLから新URLへのリダイレクトを設定する必要があります。

これにより、古いURLをブックマークしているユーザーや外部リンクを介して訪問するユーザーも、新しいサイトにスムーズにアクセスすることが可能です。

4. SEO対策を再確認

新しいサイトを立ち上げる際は、旧サイトでのSEO効果を維持するために、メタタグ、サイトマップ、robots.txtなどのSEO設定を再確認し、適切に新サイトに反映させることが重要です。

また、旧URLのリダイレクト設定も行い、検索エンジンが新しいページを正しく評価できるようにしましょう。

これにより、検索順位や流入、SEOの効果を維持することができます。

5. Google Search ConsoleとGoogle Analyticsの設定を確認

ドメインが変更されていない場合でも、Google Search ConsoleやGoogle Analyticsの設定を再確認し、リニューアル後もデータが正しく計測されるようにしましょう。

特に、サイトマップやインデックス登録が新しいサイトに正しく反映されているかチェックすることが重要です。

6. 旧URLの更新案内

リニューアル後は、ユーザーや取引先に新しいサイトやドメインの変更をしっかりと案内するようにしましょう。

メールやSNSを活用して、変更内容を周知し、混乱を避けることが大事です。

また、重要なリンクやブックマークを更新してもらうために、案内をわかりやすく行うと効果的。

これにより、ユーザーのアクセスが途絶えることなく、スムーズな移行が可能になります。

注意点:ドメインを引き継げないケース

以下のような場合は、ドメインを引き継ぐことができないので注意してください。

・ドメインの所有者変更
・ドメインの期限切れ
・ドメインの移管制限

・ドメインの所有権に関するトラブル
・引き継ぎが技術的に不可能

これらのケースでは、ドメインの引き継ぎができないため、別の方法でリニューアルを進める必要があります。

それぞれ詳しく解説していきます。

ドメインの所有者変更

ドメインの所有者が変更されると、新しい所有者がそのドメインの管理権限を持つことになります。

もし旧所有者と新所有者の間で正式な引き継ぎ手続きが行われないと、ドメインの管理ができなくなってしまうので注意。

これにより、ドメインを引き継ぐことができず、サイトの運営に支障が生じる可能性も…。

所有者変更の際は、必ず手続きが必要です。

ドメインの期限切れ

ドメインが期限切れで更新されなかった場合、そのドメインを引き継ぐことはできません。

ドメインには定められた更新期限があり、期限が過ぎると、通常は一定期間の猶予が与えられます。

しかし、その期間を過ぎてしまうと、ドメインは他の人に再登録される可能性も。

もしドメインが失効してしまうと、元のドメインを取り戻すことは非常に難しくなるため、期限切れになる前に必ず更新手続きを行うことが重要です。

ドメインの移管制限

ドメインには移管制限が設けられていることがあり、特定の条件を満たさない場合、移管ができなくなってしまいます。

たとえば、ドメインが最近登録されたばかりの場合や、ドメインを譲渡した後、移管手続きが一定期間行えないこともあります。

この期間は通常60日程度で、ドメイン登録後すぐに移管を試みることはできません。

このような制限は、ドメインの不正な取引や悪用を防ぐために設けられているため、事前に移管可能なタイミングを確認することが重要です。

ドメインの所有権に関するトラブル

ドメインの所有権を巡って法的な争いが発生している場合、ドメインの引き継ぎができなくなることがあります。

たとえば、商標権や契約違反を理由に所有権が争われることがあり、裁判所の判断が必要になる場合も。

こうしたトラブルが解決するまで、ドメインの管理や移管が停止されることがあります。

引き継ぎが技術的に不可能

サーバーやDNSの設定が非常に複雑で、新しいサーバーへの移行が技術的に難しい場合、ドメインの引き継ぎが困難になることがあります。

特に、既存の設定がカスタマイズされていたり、特殊な構成がされている場合、新しいサーバーへの適応が難しくなるでしょう。

こうした場合、技術的な問題を解決するためには専門的な知識が必要となり、引き継ぎに時間がかかることがあります。

場合によっては、新しいドメインの取得を検討することも必要です。

まとめ

ポイントまとめ
・ドメインとは、インターネット上の住所のようなもので、Webサイトやメールアドレスを識別するための文字列のこと
・ドメインをそのまま引き継ぐと、SEO効果を維持したり、アクセス数を安定させることができるといったメリットがある
・ホームページリニューアル後には、 旧URLの更新案内が必要
・ドメインを引き継げないケースもあるので注意

以上、ホームページリニューアルの際にドメインをそのまま引き継ぐ方法とメリットを紹介しました。

ドメインは引き継いだ方が何かと便利ですが、ドメイン管理会社の変更やサーバーの変更など、技術的な問題が発生した場合は、専門家に相談するのもひとつの手です。

また、引継ぎできないケースもあるので、ホームページリニューアルの際は制作会社に確認するようにしましょう。

この記事を参考に、ぜひホームページリニューアルの役に立ててください。

【関連記事】

ホームページリニューアルを成功に導くための12の進め方と必要なタイミングを解説

【2024年版】ホームページリニューアルの費用の相場は?種類別に内訳を解説

【2024年版】ホームページリニューアルに使える補助金6種類!申請のポイントを解説

ホームページリニューアルの目的を明確にする方法とは?メリットとデメリットも解説

ホームページリニューアルの失敗例7選!その原因と対策を解説

【2024年版】ホームページリニューアルのSEO対策に関する注意点15個を解説

資料請求

資料請求

ホームページ制作、ECサイト構築、
コーディング代行
について、
資料請求いただけます。

お問い合わせ

お問い合わせ

Webサイト制作に関すること等、
お気軽にご相談ください。