EFO対策とは?具体的な改善施策やおすすめツールを紹介|AIを使った改善方法も

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執筆者 株式会社カチカ

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「Webサイトの入力フォームの離脱率を下げたい」と悩んでいませんか?

入力フォームの改善施策として代表的な「EFO(エントリーフォーム最適化)」ですが、

  • 具体的な改善方法がわからない
  • すでにEFO対策を行ったが、上手くいかない

という方も多いでしょう。

そこで本記事では、EFO対策の基本や、離脱を防ぐための具体的な改善方法について解説します。

  • アクセシビリティに配慮したEFO対策
  • AIを活用した最新のEFO対策
  • EFO対策におすすめのツール

など実務に役立つ情報も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

EFO(エントリーフォーム最適化)対策とは?

EFOは「Entry Form Optimization」の略称で、Webサイト上の入力フォームを、ユーザーにとって使いやすく改善する施策のことです。

具体的には

  • フォーム入力のストレス(例:入力項目が多すぎるなど)
  • エラー表示のわかりにくさ

などを改善し、ユーザーに離脱されにくい入力フォームを目指します。

フォーム入力の完了率が売上に直結するLP(ランディングページ)やECサイトにおいて、欠かせない施策です。

EFO対策で期待できる効果・メリット

EFO(エントリーフォーム最適化)一見小さな施策に思えるかもしれませんが、その効果は非常に大きいものです。

ここでは、EFO対策を導入することで得られる効果とメリットを、具体的に解説します。

コンバージョン率改善・売上向上

EFO対策におけるもっとも大きなメリットは、コンバージョン率(CVR)改善・売上向上です。

EFOによりフォームの使い勝手がよくなれば、ユーザーの入力完了率が高まり、資料請求や会員登録などのコンバージョンを達成しやすくなります。

ECサイトの場合は、商品の購入数が増え、売上向上につながるでしょう。

EFOツール「Gyro-n」の導入事例でも、

  • ECサイトのコンバージョン数が2.4倍に向上
  • 来店予約フォームの離脱率が4.16ポイント低下

といった成果が報告されています。

EFO対策は投資対効果が高く、短期間で成果を得やすい施策なのです。

Webサイトへの再訪問率・リピート率の向上

2つめのメリットは、Webサイトへの再訪問・リピート率の向上です。

最適化された入力フォームは、ユーザに「使いやすい」「面倒くさくない」といった好印象を与えます。

その結果、サイトへの再訪問やリピート購入を検討するユーザーが増え、長期的な成果向上につながります。

Webサイトを利用したユーザーの口コミ効果も期待できるでしょう。

業務効率の改善

フォームの入力不備やミスが減り、正確な顧客データを取得しやすくなるのも、EFO対策のメリットです。

これにより、入力内容の修正や確認の手間がかからなくなり、カスタマーサポートや営業担当の業務負荷が軽減されます。

さらに、正確な顧客データが集まることで、リード管理やマーケティング施策の精度も向上します。

EFO対策の具体的な改善施策

EFO対策のメリットを得るためには、正しい方法でフォーム改善を実施することが重要です。

ここからは、実務で活かせるEFO対策の具体的な改善施策について解説します。

入力項目を必要最小限に絞る

フォーム離脱のもっとも大きな要因は、入力項目の多さです。

そのため、フォームの入力項目は必要最小限に絞りましょう。

資料請求や無料相談などのファーストコンタクトの段階では、名前とメールアドレスのみで十分なケースが大半です。

性別や住所など、初回段階で不要な情報を省くことで、離脱リスクを大幅に減らせます。

入力補助機能を導入する

以下のような入力補助機能を導入することで、入力時のユーザーの負担が軽減されます。

入力補助機能の例
・郵便番号入力による住所自動入力
・オートコンプリート機能
・カレンダー入力

・プレースホルダー(仮文字)の表示

特にスマホユーザーの場合、画面が小さく入力操作が面倒に感じやすいため、これらの補助機能があるかどうかで離脱率が大きく変わります。

エラー表示をわかりやすくする

エラーは入力欄ごとに表示し、修正方法を明確に提示しましょう。

例えば、メールアドレスの欄に「メールアドレスの形式が正しくありません」と表示すれば、ユーザーは迷わず修正できます。

フォームの最下部に赤字でまとめて表示する設計は、修正箇所がわかりにくく不親切な印象を与えるため、避けるのが無難です。

モバイル最適化で操作性を高める

現代のWebアクセスの多くはスマートフォン経由です。

小さすぎる送信ボタンや隣接しすぎたチェックボックスは、ミスタップの原因になります。

スマホでも入力しやすいよう、ボタンのサイズは大きめに、入力欄の感覚は広く設定しておきましょう。

一般的に、モバイルサイトにおけるボタンのサイズは44px~48pxが最適とされています。

入力途中の保存機能を導入する

やむを得ず入力フォームの項目が多くなってしまう場合は、入力途中の保存機能を導入しましょう。

保存機能があれば、途中で離脱しても再開が容易になり、最終的な完了率を高められます。

複数ページにわたる長いフォームの場合は、進行状況を可視化するステップバーを表示することで、ユーザーに安心感を与えられます。

入力内容の確認画面を設ける

入力内容の確認画面は、誤入力や情報の抜け漏れによる離脱を防ぐための重要な要素です。

特に、住所や電話番号、クレジットカード情報など、誤入力がトラブルにつながる内容を扱う場合は必ず設置しましょう。

これにより、ユーザーに「情報が正しく送信される」という安心感を与えられます。

「送信が完了しました。」「お問い合わせありがとうございます。」といったサンクスメッセージを添えるのも効果的です。

アクセシビリティに配慮したEFO対策

アクセシビリティに配慮されているかどうかも、近年におけるWebページの重要な評価基準となっています。

視覚や運動に障がいを持つユーザーを含め、誰もが使いやすいフォームを設計することが大切です。

具体的なEFO施策としては、以下が挙げられます。

具体的なEFO施策
・スクリーンリーダー対応
・音声入力対応
・キーボード操作に対応した設計

スクリーンリーダー対応

スクリーンリーダーは、Webサイト上の操作を音声や点字に変換し、視覚障がいを持つユーザーをサポートするツールです。

適切にラベルを設定し、読み上げ順序を最適化することで、入力内容を正しく理解できる環境を整えられます。

音声入力対応

手や指の動作に制約のあるユーザーにとって、音声入力は非常に有効です。

フォームに音声入力を導入することで、入力操作にかかるストレスを大幅に削減できます。

特にモバイル環境では音声入力機能が普及しているため、積極的に取り入れるべき要素です。

キーボード操作に対応した設計

マウス操作が困難なユーザーに配慮し、キーボード操作のみでフォーム入力を完結できるようにすることも欠かせません。

タブキーで適切に項目を移動できるか、フォーム項目の順番は適切かなど、ユーザーに配慮した設計になっているかを確認しましょう。

JavaScriptによる入力アシスト機能を導入するのも効果的です。

参考文献:WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)

上記で解説したEFOのアクセシビリティ対策は、ほんの一部です。

詳しくは、国際的なガイドラインであるWCAG(Web Content Accessibility Guidelines)を参考にしながら取り組むことをおすすめします。

文字コントラスト、操作方法、代替テキストなどを考慮することで、すべてのユーザーに配慮したフォーム設計を実現できます。

AI・機械学習を活用したEFO対策

従来のEFO対策は主に「人が設計した改善策」を実装するものでしたが、近年ではAIや機械学習を活用した次世代型の取り組みが進んでいます。

今後はAIを組み合わせたEFO対策を行うことが、競合との差別化を生むカギとなるでしょう。

ここからは、AI・機械学習を活用したEFO対策について解説します。

チャットボットによる入力支援

AIを活用したEFO対策として代表的なのが、チャットボットによる入力支援です。

チャットボットを利用すれば、ユーザーは会話形式で回答するだけでよく、フォーム入力の負担を感じにくくなります。

結果として、離脱率の低下と入力完了率の向上につながります。

AIによるリアルタイム最適化

AIを活用してユーザーの行動データを解析し、入力途中での離脱傾向を予測することで、リアルタイムに最適なサポートを提供できます。

例えば、入力時間が長すぎたり、同じ場所で何度もエラーが発生している場合などに、ヒントやサポートを表示する仕組みを導入することが可能です。

これにより、入力途中でユーザーに離脱される確率を軽減できます。

機械学習による自動的な改善サイクル

機械学習を導入すれば、入力フォームの改善案を自動的に生成・検証できるようになります。

入力フォームのA/Bテストでは、従来の手動検証よりも短期間で改善施策を検証・反映することが可能です。

改善スピードと精度が向上することで、運用効率が高まり、競合との差別化にもつながります。

EFO対策を効果的に進めるための6ステップ

EFO対策は、単に入力フォームを整えるだけでは効果を発揮しません。

コンバージョン率(CVR)を安定的に高めるためには、計画的に改善を進め、データに基づいた施策を繰り返すことが重要です。

ここでは、EFO対策を効果的に進めるための6つのステップを紹介します。

①現状を分析し、課題を抽出する

まずは、現状の入力フォームがどのように利用されているのかを把握します。

アクセス解析やヒートマップを活用し、ユーザーがどの段階で離脱しているかを特定しましょう。

多くのユーザーが離脱している、または入力に時間を要している項目があれば、そこに改善すべき課題があることが考えられます。

②改善目標・KPIを設定する

入力フォームの課題が明らかになったら、改善目標KPIを定めます。

代表的な指標
・コンバージョン率(CVR)
・入力完了率
・フォーム通過率

例えば「入力完了率を5%向上させる」といったように、具体的かつ測定可能なKPIを設定することで、施策の評価が容易になります。

③改善施策の優先順位をつける

課題と目標が明確になったら、改善施策をリストアップし、各施策の優先順位をつけます。

典型的な施策としては

  • 入力項目の削減
  • UIの改善
  • リアルタイムエラー表示
  • モバイル最適化

などがありますが、すべてを1度に変更するのは失敗のもとです。

もっとも効果が期待できる施策から順に取り組むことで、効率的に改善できます。

④EFO施策を実装する

優先順位をつけたら、その順位通りにEFO施策を実装します。

専用のEFOツールを導入すれば、手作業のみの場合よりも改善スピードと精度を高めることが可能です。

おすすめのEFOツールについては後ほど紹介します。

⑤効果測定を行う

EFO施策の実装後は、必ずA/Bテストで数値を比較し、改善効果を確認します。

例えば、エラーメッセージの文言を変更するだけでも、入力完了率が大きく向上する場合があります。

このような細かい検証を積み重ねることで、EFOにおけるユーザー体験の最適化を実現できるのです。

一度で完結させようと思わず、ユーザーの行動や環境の変化に合わせて定期的に見直しと最適化を続けることが重要です。

EFO対策に役立つおすすめツール

EFO対策をすべて手動でやろうとすると大変な労力がかかりますが、ツールを使えば時短かつ効率的に施策を進めることができます。

そこでここでは、EFO対策に役立つおすすめツールを5つ紹介します。

EFO CUBE(エフオーキューブ)

EFO CUBE

引用元:EFO CUBE(エフオーキューブ)

EFO CUBEは、入力完了率改善に特化した高性能なEFOツールです。

入力補助やリアルタイムエラーチェック、郵便番号自動入力といった基本機能に加え、離脱箇所の可視化や分析機能も備えています。

特徴的なのは、EFOツール単体としての機能だけでなく、蓄積された改善ノウハウをもとに改善アクションを支援してくれる点。

「導入して終わりではなく、継続的にコンバージョン率(CVR)を高めていきたい」という企業におすすめです。

項目利用料金
初期費用0円(仕様により開発が必要な場合は別途相談)
月額利用料・50,000円(5フォーム)
・6フォーム目からは1フォームあたり10,000円/月

Form Assist(フォームアシスト)

Form Assist(フォームアシスト)

引用元:Form Assist(フォームアシスト)

Form Assistは、ユーザー体験を重視したシンプルかつ高機能なEFOツールです

入力途中での離脱防止、入力補助、スマホ対応に特化しており、モバイルからの流入が多いWebサイトに最適。

ABテスト機能を搭載しており、フォーム改善の効果を数値で比較できる点も魅力です。

多くのスマホユーザーを抱えるECサイトや、求人サイトにおすすめです。

項目利用料金
初期費用0円~(詳細は要問合せ)
月額利用料2万円~(詳細は要問合せ)

Gyro-n EFO(ジャイロンEFO)

Gyro-n EFO(ジャイロンEFO)

引用元:Gyro-n EFO(ジャイロンEFO)

Gyro-n EFOは、マーケティング支援ツール群「Gyro-nシリーズ」の1つで、コストパフォーマンスに優れています。

リアルタイムのエラーメッセージ表示や項目の自動補完機能により、ユーザーのストレスを軽減。

解析機能も直感的で、EFOツールの操作に慣れていない人でも改善施策を打ちやすい点が魅力です。

初期費用を抑えたい企業や、導入ハードルを低くしたい企業におすすめです。

項目利用料金
初期費用0円~(詳細は要問合せ)
月額利用料15,000円~(詳細は要問合せ)

SiTest(サイテスト)

SiTest(サイテスト)

引用元:SiTest(サイテスト)

SiTestは、EFO機能に加えて、ヒートマップ解析やABテストなどのLPO機能も統合されたオールインワンツールです。

フォーム離脱の原因を「ユーザー行動」とセットで分析できるため、根本的なUX改善に役立ちます。

入力フォームの改善だけでなく、ページ全体の最適化を一括して進めたい企業や、マーケティング全般を効率化したい中堅〜大規模企業におすすめです。

項目利用料金
初期費用要問合せ
月額利用料要問合せ

GORILLA EFO(ゴリラEFO)

GORILLA EFO

引用元:GORILLA EFO(ゴリラEFO)

GORILLA EFOは、入力フォームの離脱防止とコンバージョン率(CVR)の向上に特化した高機能なEFOツールです。

ポップアップによるフォローや入力支援機能を通じて、フォーム完了率の最大化を図ります。

タグ設置だけで導入できる手軽さと、ノーコードで柔軟に改善施策を試せる運用性の高さにより、現場の担当者にも高く評価されています。

「フォーム改善の優先度が高いが、社内で手を付けられていない」といった課題を抱える方におすすめです。

項目利用料金
初期費用30,000円
月額利用料9,800円(5フォーム)
・6フォーム目からは1フォームあたり5,000円/月

FAQ(よくある質問)

フォーム改善の規模やユーザー数によりますが、簡易的な施策であれば 1〜2週間で効果が見えることもあります。

大規模改善やAI導入を伴う場合は 1〜3ヶ月程度が目安です。

無料ツールでも、入力補助やエラーチェック機能を活用できます。

しかし、解析機能やABテストの機能が限定的な場合があります。

より精度の高い改善を希望する場合は、有料ツールの導入を検討するとよいでしょう。

法的義務の有無に関わらず、視覚・運動に障がいがあるユーザーに対応したフォーム設計は、UXの向上と離脱率低減につながります。

全ユーザーの利便性を高める観点からもおすすめです。

小規模なフォームやシンプルな入力であれば必須ではありません。

複雑なフォームや多くの回答者を抱える場合は、AIの入力支援や自動最適化の導入により、改善効率が大幅に向上します。

主に入力完了率、コンバージョン率(CVR)、フォーム通過率が指標として使われます。

ツールを活用する場合は、ヒートマップや離脱ポイント分析のデータも組み合わせて確認すると、より精度が高まります。

まとめ

ポイントまとめ
・EFO対策は入力フォームの離脱率軽減に欠かせない施策

・基本施策だけでなく、アクセシビリティへの配慮も加えると効果的
・AIを活用することで、効率的にEFO施策を実行できる

EFO対策は、入力フォームの離脱率を下げ、Webサイトの成果を最大化するために欠かせない取り組みです。

入力フォームの最適化は、ユーザーの満足度を高め、コンバージョン率を改善することにつながります。

基本的な施策に加え、アクセシビリティへの配慮やAIを活用した次世代型の施策を導入し、ユーザーにとって最適な体験を実現する一歩を踏み出しましょう。

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