webデザインを行う際、適切なコンテンツ幅を設定することは非常に重要です。
この記事では、最新のデバイスやトレンドを基に、webサイトにおける最適なコンテンツ幅の横幅サイズの決め方について解説します。
この記事で解決できること
・コンテンツ幅の基礎知識
・最適なコンテンツ幅
・レスポンシブデザインの概要
Webデザインにおけるコンテンツ幅の基礎知識
コンテンツ幅とは?
コンテンツ幅とは、webページ内でコンテンツが表示される幅のことです。
↓↓の青い枠の幅のことです。
ユーザーが実際に目にするコンテンツの範囲であり、デザインにおいて重要な要素の一つとなります。
アートボードの幅とは別物です。
わかりやすく言うと、アードボード幅は画面幅と言い換えてもいいでしょう。
なのでコンテンツ幅は、アートボードの幅よりも狭いことが普通です。
小さいPCでwebを見ている時に、たまにすごく圧迫感のあるページがありますが、コンテンツ幅でミスしているのが原因だったりします。
コンテンツ幅の重要性
コンテンツ幅は、ユーザーエクスペリエンス(読者の快適な体験)に大きな影響を与えます。
適切なコンテンツ幅を設定することで、ユーザーは快適に情報を読み進めることができて、サイトへの満足度を高めることができます。
コンテンツ幅が狭すぎると、文字が小さく読みにくくなってしまい、逆に広すぎると、情報が散漫に見えたり、画面いっぱいに文章があって圧迫感が出てしまい、ユーザーの集中力を削いでしまいます。
つまりコンテンツ幅は、ユーザーの視認性、読みやすさ、集中力、そして最終的にはサイトへの満足度やコンバージョン率に影響を与えます。
そのため、コンテンツ幅の決定は、webデザインにおいて非常に重要な要素と言えるでしょう。
コンテンツ幅が異常に広かったり、意図しないのにとても狭かったりすると、かっこ悪いwebページになってしまいます。
アートボードの幅との関係
アートボードの幅は、わかりやすく言うとデバイスの画面幅です。
そのため、コンテンツ幅を考慮した上で、デザインソフト上では適切なアートボードの幅を設定することが重要です。
例えば、デザインソフトで1920px幅のアートボードを使用している場合は、コンテンツ幅を1200pxに設定することで、ユーザーの視認性を高め、デザインの複雑さを軽減することができます。
デバイスごとの最適なコンテンツ幅
デスクトップの最適なコンテンツ幅
デスクトップデバイスでは、画面サイズが大きく、ユーザーは多くの情報を一度に確認することができます。
デスクトップデバイスのコンテンツ幅は、1000pxから1100px程度の幅がおすすめです。もちろん、コンテンツの内容やデザインによって、最適な幅は変化します。
アートボード1920pxの時に、コンテンツ幅1200pxは、一般的と言えます。
が、ただし、そうしてできたデザインを経験の浅いHTMLコーダーがコーディングすると、小さめのPC(画面幅1280pxくらい)で見た時に、コンテンツ幅がほぼ画面いっぱいでかなり圧迫感のある見辛いページに仕上がってくることがありますので、注意が必要です。
よくあるwebページ(良い意味で)のデザインを作る時、やはり小さめのPCで見た時は、コンテンツ幅は1000pxくらいの方が見やすいですので、できればデザインも最初からそう作る方が間違いが少ないです。
コンテンツ幅は、ユーザーが快適に情報を読み進められることを意識して設定しましょう。
タブレットの最適なコンテンツ幅
タブレットデバイスは、デスクトップとスマートフォンの中間のサイズですね。
一般的にはタブレットのコンテンツ幅は、768pxから1024px程度の幅が推奨されています。
ただし、タブレットデバイスは種類が多く、画面サイズも様々です。横向きか縦向きかでもデザインが変わります。そのため、複数のタブレットデバイスでの最適な幅を調整する必要があります。
タブレットデバイスは、デスクトップとスマートフォンの中間的なサイズであるため、コンテンツ幅の決定は難しいです。
凝ったwebサイトでなければタブレット時は、PCのデザインを小さくした感じで、よしなに構築することが多いです。
スマートフォンの最適なコンテンツ幅
スマートフォンデバイスは、画面サイズが小さく、ユーザーは一度に確認できる情報量が限られています。
一般的には、320pxから480px程度の幅が推奨されているらしいです。
が、スマホデバイスの場合は、画面幅に対し90%などという決め方がおすすめです。
スマートフォンデバイスも種類が多く、画面サイズも様々です。
アードボードを375pxで、コンテンツ幅をその90%で作ればコーディングもしやすく、大体のデバイスで対応できるかと思います。
レスポンシブデザインの導入方法
レスポンシブデザインとは?
レスポンシブデザインとは、様々なデバイスで最適な表示を実現するためのデザイン手法です。
レスポンシブデザインは、どんな画面幅でも綺麗に、ユーザーにわかりやすい様に表示させることができます。
デザインする時には、フレキシブルなレイアウトを意識しなくてはなりません。
例えば具体的には、下記の様なことです。
・グリッドシステムの活用:
コンテンツが異なる画面サイズに応じて2段にも3段にも再配置されるように、柔軟なグリッドレイアウトにします。これにより、画面幅に関係なく、要素が適切に並びます。
・柔軟な画像とメディア:
画像やメディアをサイズに応じて縮小・拡大すること理解することで、要素の視認性が著しく悪くなることを避けます。
また、レスポンシブデザインは、視覚障がい者や高齢者などにも、読みやすい文字サイズを提供することができます。
このように、webサイトのアクセシビリティを向上させる効果もあります。
レスポンシブデザインのメリット
レスポンシブデザインを採用することで、出来上がったwebサイトには以下のメリットがあります。
・ユーザーエクスペリエンスの向上
・サイトへのアクセス数の増加
・SEO対策の強化
・開発コストの削減
レスポンシブデザインは、どんなデバイスでも綺麗に表示できるため、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、サイトへのアクセス数を増加させる効果があります。
また、SEO対策にも効果があります。検索エンジンはレスポンシブデザインのサイトを評価するので、検索ランキングで上位表示されやすくなります。
レスポンシブデザインは、ユーザーエクスペリエンス、SEOの面で大きなメリットをもたらします。
そのため、現代のWebデザインにおいて、レスポンシブデザインは必須と言えるでしょう。
レスポンシブデザインのデメリット
レスポンシブデザインには、以下のデメリットがあるとされています。
・デザインの複雑化
・開発時間の増加
・デバッグの難しさ
が、今ではレスポンシブは当たり前ですし、このようなデメリットは肌感覚ではほとんど感じません。
最新のデザイントレンドと適応法
最新のデザイントレンドとは?
Webデザインのトレンドは常に変化しています。
最新のトレンドを理解し、自社のサイトに適応することで、ユーザーの関心を引き付け、競合他社との差別化を図ることができます。
最新のトレンドを理解することは、Webサイトの成功に不可欠です。
トレンドに敏感になるための方法
最新のトレンドを把握するためには、以下の方法があります。
・X(Twitter)で最近のwebデザイン事情をチェック
・デザイン関連のブログを定期的にチェック
・デザイン賞やコンテストの受賞作品を参考にする
・デザインカンファレンスやセミナーに参加
一番のおすすめはX(Twitter)です。
webデザイン界隈で有名そうな人を片っ端からフォローしているだけで、最近のwebデザインの流行りだったり空気感が感覚で掴める様になります。
他にも、他社のイケてる企業のwebサイトを分析することで、競合他社のデザイン戦略やトレンドへの対応状況を把握することができます。
参考になる人気サイトの例
「webサイト 参考」とか「参考サイト」とかで検索すると、イケてるwebデザインを集めたサイトがいくつか出てきます。
現役のwebデザイナーたちもガッツリ参考にしています。例えばこれらですね。
https://sankoudesign.com/
https://webdesignclip.com/
https://muuuuu.org/
https://choooodoii.com/
まとめ
■ポイント
・コンテンツ幅にも意図が必要。デザイン性の高さや伝え方から意図をもって決める。
・コンテンツ幅が広すぎて圧迫感がでてしまっているwebページをたまに見受けるので、気を付ける。
・おすすめは、PCは1000pxから1100px程度、スマホは画面幅の90%〜95%前後。
コンテンツ幅の決定は、webデザインにおいて非常に重要な要素です。
適切なコンテンツ幅を設定することで、ユーザーは快適に情報を読み進めることができ、サイトへの満足度を高めることができます。
ユーザーエクスペリエンス、SEO、開発コスト、デザイントレンドなど、様々な要素を考慮して、最適なコンテンツ幅を設定しましょう。