「LP(ランディングページ)はSEOに弱いから、SEO対策をしても意味がない」と思っていませんか?
LPはその構造上「SEOに弱い」といわれていますが、まったく効果がないわけではありません。
適切な方法でSEO対策を実施すれば、LPでも十分な効果を得ることが可能です。
今回は、LPのSEO対策が重要な理由をはじめ、SEO対策に向いているLPと不向きなLPの特徴や、上位表示に繋がる施策について解説します。
LPのSEO対策の効果を高め、検索順位を上げたいと考えているWeb担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
LPのSEO対策が重要な理由とメリット・デメリット
LP(ランディングページ)のSEO対策が重要な理由は、ずばり「費用対効果が高い施策であるから」です。
現在、多くの企業がリスティング広告などの有料施策を通じてLPへの流入を確保していますが、その効率はクリック単価の高騰や入札競争の激化によって年々低下しています。
その中で、広告に頼らないLPの集客方法として重要視されているのが、検索エンジン経由での自然流入(オーガニック流入)が見込めるSEO対策です。
LPのSEO対策のメリット
LPのSEO対策を実施するメリットは、以下の2点です。
LPのSEO対策のメリット
・低コストで見込み客を集められる
・コンバージョン率(CVR)が向上しやすくなる
適切なSEO対策によりLPが上位表示されれば、自然検索からの流入が増え、広告費を削減しながら見込み客を集められるようになります。
また、自然検索の結果は広告よりもユーザーの信頼を集めやすいため、コンバージョン率(CVR)が向上しやすくなるというメリットも。
リスティング広告に依存するリスクを考慮すると、実施して損はない施策といえるでしょう。
LPのSEO対策のデメリット
LPのSEO対策は費用対効果の高いマーケティング施策ですが、デメリットも存在します。
LPのSEO対策のデメリット
・効果が出るまでに時間がかかる
・訴求力が弱まり、コンバージョン率(CVR)悪影響を与える
・専門的な知識が必要になる
SEO対策では、短期間で目に見える結果を得ることは難しく、
- コンテンツ作成
- キーワード最適化
- テクニカルSEO
などの施策を、最低でも3~6ヶ月、最大で1年ほど継続しなければいけません。
また、SEO対策のためにコンテンツを改善することで訴求力が弱まり、LPの本来の目的を達成しにくくなることも。
SEO対策とLPの本来の目的とのバランスを取るためには、専門的な知識が必要になります。
社内で対応が難しい場合は別途Web制作会社などに依頼する必要があり、コストがかかるのもデメリットでしょう。
SEO対策に向いているLPと不向きなLP
LP(ランディングページ)の構成やコンテンツ設計は、SEOに大きな影響を与えます。
どんなにSEO対策を行っても、不向きな構成のLPでは理想通りの効果は期待できません。
リスティング広告に頼らず、SEOで流入を増やしたいと考えているなら、SEO対策に向いている構成のLPを制作する必要があります。
では、SEO対策にはどのようなLPが向いているのでしょうか?
SEO対策に向いているLPと不向きなLPについて解説します。
SEO対策に向いているのは「サイト型LP」
サイト型LPがSEO対策に向いている理由
・文章量を確保できるため、キーワードの最適化などの施策が実施しやすい
・Googleが求める条件の「コンテンツの多様性」をクリアできる
・内部リンクを設置することでSEOを強化できる
SEO対策に向いているのは、複数のページに分かれている「サイト型LP」です。
サイト型LPでは1ページ完結型のLPよりも文章量を確保できるため、SEOにおいて欠かせない「キーワードの最適化」などの施策が実施しやすくなります。
各ページに独自のコンテンツ(製品情報、使用方法、料金比較など)を配置することで、Googleが求める「コンテンツの多様性」という条件をクリアすることも可能です。
またサイト型LPの場合、内部リンクを設置することで
- ユーザーの回遊性の向上
- 検索エンジンのクロール効率の向上
- ページごとの評価の向上
が見込めます。
これによりSEOを強化できるのも、サイト型LPがSEO対策に向いている理由です。
SEO対策に不向きなのは「1ページ完結型LP」
1ページ完結型LPがSEO対策に不向きな理由
・コンテンツ量に制限があり、SEO対策に重要な「十分な情報量」が確保できない
・ターゲットキーワードが1つしか設定できず、SEOにおいて不利になりやすい
・内部リンクが設置できず、検索エンジンからの評価を得にくい
SEO対策に不向きなのは、コンテンツ量に制限がある「1ページ完結型LP」です。
1ページだけではSEO対策に重要な「十分な情報量」が確保できないため、複数ページ型のLPに比べ検索結果での上位表示を目指すことが難しくなります。
また、ターゲットキーワードが1つしか設定できないのも、SEOに不向きな理由の1つです。
1ページでは複数の関連キーワードをカバーするのが難しいため、競合LPがサイト型でそれぞれの関連キーワードを最適化している場合に比べると、検索結果での競争力が低くなります。
複数ページ型のLPのように、内部リンクによるSEO対策ができないのも大きなデメリットといえるでしょう。
1ページ完結型のLPの場合は、SEOに頼らず、リスティング広告やSNS広告を活用してコンバージョンを最大化するのが効果的です。
上位表示に繋がる!LPのSEO対策で取り入れるべき施策
LP(ランディングページ)を検索結果で上位表示させるためには、適切な方法でSEO対策を行うことが大切です。
そこでここからは、LPのSEO対策で取り入れるべき施策を5つ紹介します。
1つずつ確実に行い、検索結果での上位表示を目指しましょう。
①検索意図(ニーズ)を正確に把握する
まずは、対象キーワードの検索意図(ニーズ)を正確に把握することから始めましょう。
例えば「◯◯ 比較」といったキーワードには、
- 本当にこの商品でいいのかな?
- 他にもっと安く買えるサイトはないかな?
- 購入前に、もっと口コミを調べたほうがいいのかもしれない…。
というように、検討段階にあるユーザーの疑問や不安が反映されています。
SEOで上位表示を狙うためには、上記のようなユーザーの悩みに的確に答えるコンテンツを作成しなければいけません。
競合LPの分析やGoogleサジェスト、関連質問の調査などを行い、ユーザーの「知りたいこと」を把握しましょう。
②ロングテールキーワードを活用する
次に取り入れるべき施策は、ロングキーワードの活用です。
ロングテールキーワードを活用することで、特定のニーズへの訴求力が高まり、コンバージョン率が向上しやすくなります。
ロングテールキーワードとは
複数の単語を組み合わせた検索ボリュームが少ないキーワードのこと
例)「化粧品 お試しセット 安い」「化粧品 トライアルセット 比較」など
また、検索数が少ない分競争率が低く、短期的な成果を出しやすいのもロングキーワードを使用するメリットです。
LPの見出し、本文、メタディスクリプションなどに配置し、SEO効果を高めましょう。
この施策は、コンテンツ量に限りがあり、一度にたくさんのキーワードを使用できない1ページ完結型のLPでも有効です。
③共起語・関連語を盛り込む
LPの文章内に、関連性のあるキーワードや共起語を盛り込むのも効果的なSEO対策です。
ターゲットキーワードを不自然に詰め込むよりも、関連性のあるキーワードや共起語を散りばめた自然な文章構成の方が、現代のSEOでは評価されます。
共起語・関連語とは
■共起語
ターゲットキーワードと同時に使用されやすいキーワードのこと
例)「化粧品」の共起語:「化粧水」「乳液」「美容液」「洗顔料」など
■関連語
ターゲットキーワードと関連性の高いキーワードのこと
例)「化粧品」の関連語:「スキンケア」「基礎化粧品」「オーガニックコスメ」など
必要に応じて、悩み系のキーワード(化粧品なら「肌荒れ」「ハリ不足」「エイジングケア」など)を盛り込んでもよいでしょう。
共起語・関連語の洗い出しには、ラッコキーワードやUbersuggestなどのツールの利用がおすすめです。
④オリジナルコンテンツを盛り込む
競合LPと差別化するために、オリジナルコンテンツを盛り込むことも重要です。
LPにおけるオリジナルコンテンツの例
・独自データを使った分析
・オリジナルの写真、イラスト、動画
・自社商品・サービスに関する専門家の解説やコメント
・FAQ(よくある質問)の設置
オリジナルのコンテンツは検索エンジンに評価されやすいため、LPに盛り込むことで上位表示される可能性が高まります。
フリー画像は制作時間の短縮に繋がりますが、可能であれば自社で用意した写真やイラストを活用しましょう。
また、FAQ(よくある質問)を掲載しすることも、SEOに有効な施策です。
FAQ(よくある質問)を設置することでユーザーの滞在時間が延び、検索エンジンからの評価が高まります。
競合LPで取り上げられていない疑問に答えると、よりオリジナリティを向上させることができるでしょう。
⑤テクニカルSEOを実施する
テク二カルSEOとは、LPを検索エンジンに適切に評価してもらうために、技術面の最適化を行う施策のこと。
これは、LPで検索上位を狙うために欠かせない施策です。
テクニカルSEOを実施することで、検索エンジンがLPをクロールしやすくなり、インデックスされる確率が高まります。
LPにおけるテクニカルSEOの実施策の例
・構造化データ(Schema.org)を用いたマークアップ
・canonicalタグを設定し、重複コンテンツのペナルティを回避
・モバイルフレンドリー対応
・見出しタグ(H1~H3など)の使用
・メタデータ(メタタイトル、メタディスクリプション)の最適化
・画像の圧縮、alt属性の設定
・内部リンク、外部リンクの活用
・ページの表示速度の最適化 など
テクニカルSEOの実施には専門的な知識が求められるため、SEOに理解のあるエンジニアに任せるのが効果的です。
LPのSEO効果をさらに高めるための方法3つ
LPのSEO効果をさらに高めるためには、定期的な効果測定を行うなどの工夫が必要です。
ここからは、LPのSEO効果をさらに高めるための3つの方法について解説します。
①定期的に効果測定を行い、コンテンツを改善する
LPのSEO対策を高めるうえで欠かせないのが、定期的な効果測定とコンテンツの改善です。
Googleは「ユーザーにとって価値のある情報を提供し続けるページ」を高く評価するため、LPを長期間放置するとGoogleからの評価が低下し、検索順位が下がってしまいます。
そのような事態を避けるためにも、LPの定期的な効果測定とコンテンツ改善を習慣化することが重要です。
効果測定では、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどのツールを活用して
- アクセス状況
- 滞在時間
- 離脱率
- 検索順位
- クリック数
- 表示回数
- コンバージョン率
などのデータを確認しましょう。
その後、必要に応じて構成やテキストの修正、新たなキーワードの追加、内部リンクの見直しなどを行うことで、LPのパフォーマンスを向上させることができます。
②A/Bテストを実施する
A/Bテストは、LPのSEO対策とコンバージョン率(CVR)のバランスを取るために有効な施策です。
A/Bテストとは
構成、デザイン、キャッチコピーなどが異なる複数のLPを作成し、それぞれのパフォーマンスを比較する施策
A/Bテストを行う際は、一度に複数の要素を変更するのではなく、1つずつ検証して効果を測定しましょう。
仮説を立ててテストを実施し、その結果をもとに改善するというサイクルを繰り返すことで、確実な成果に繋がります。
結果として、検索エンジンにとってもユーザーにとっても最適なLPを実現できるでしょう。
③LP専用のCMS・テンプレートの活用も効果的
LPの改善や複数パターンのテスト運用を行うには、柔軟でスピーディな制作・更新体制が不可欠です。
そのため、ノーコード型のLP作成ツールや、SEOに強いCMSの導入を検討することも有効な手段となります。
例えば、
などのサービスは、豊富なテンプレートとSEO設計に配慮された構造を兼ね備えており、非エンジニアでも直感的に操作が可能です。
これにより、外部の開発者に依存することなく、社内でのLP運用やA/Bテストのスピードを高めることができます。
担当者が1人で複数のLPを管理する場合や施策展開が早い企業にとっては、特に戦略的メリットが大きい施策といえるでしょう。
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まとめ
ポイントまとめ
・SEO対策を行えば、LPの広告費を削減しながら見込み客を集めることが可能になる
・SEO対策に向いているのは、ページ数や文章量が多い「サイト型LP」
・LPのSEO対策で十分な効果を得るためには、ロングテールキーワードの活用やテクニカルSEOの実施を欠かさずに行うことが大切
LP(ランディングページ)のSEO対策は難易度が高く感じますが、適切に実施すれば確実に効果を得ることができます。
まずはキーワード戦略の見直し、コンテンツの最適化、ページ速度の向上などの基本的な施策を行い、それらを定期的に見直して改善を図ることが重要です。
広告費の削減と安定した集客を実現するためにも、SEO対策を継続し、検索エンジンからの評価を高めていきましょう。
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