LPOの費用相場は?内製化・外注する場合の料金やメリット・デメリットを徹底解説

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執筆者 株式会社カチカ

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「LPO(ランディングページ最適化)の費用相場ってどのくらい?」

「内製化する場合と外注する場合とではどう違うの?」

という疑問を持っていませんか?

この記事では、LPOの費用相場や内製化・外注する場合のメリット・デメリットを徹底解説します。

コスト削減に繋がるLPO施策やLPOツールも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

LPOの費用相場

LPO(ランディングページ最適化)にかかる費用の相場は、施策の実施方法によって異なります。

LPO施策の実施方法費用相場
LPOツールを導入する場合・月額:1万~5万円
・初期費用:10万~20万円
代行業者に外注する場合・月額:10万円~50万円前後
・LP制作から依頼する場合:100万円~
自社で行う場合・月額:5,000円~5万円
・人件費が必要な場合:年間400〜600万円程度

それぞれの項目について、詳しく解説します。

LPOツールを導入する場合の費用相場:1万~5万円

LPOツールを導入して自社で運用を行う場合にかかる費用の相場は、1ヶ月あたり1万~5万円程度です。

初期費用(10~20万前後)がかかる場合もありますが、多くのツールが月額課金制で提供されています。

また、ツール内には

  • ヒートマップ解析
  • A/Bテスト機能
  • EFO(エントリーフォーム最適化)機能

などがパッケージ化されているため、費用対効果の高いLPO施策が実現できるでしょう。

ポイント
LPOツールの金額は

・利用するツールの種類
・搭載されている機能
・契約プラン

によって大きく異なります。
事前に予算内で利用可能かどうかを確認しておきましょう。

無料トライアルが用意されているツールもありますが、本格的な運用を見据えるなら有料プランの導入が前提となります。

導入後の運用体制を明確にしたうえで、コストに見合う成果が得られるかを見極めることが大切です。

LPO代行業者に外注する場合の費用相場:10万円~50万円

LPO施策を代行会社に外注する場合の費用相場は、プロジェクトの規模や依頼内容によって大きく異なります。

基本的には、代行業者が担当する範囲が増えるほどLPOにかかる費用も高額になります。

項目料金サービス内容
小〜中規模LPの継続な改善依頼月額10万円〜20万円前後・ヒートマップ解析
・ABテスト
・改善案の提示、実装など
中〜大規模LPの本格的な改善依頼月額30万円〜50万円以上・複数LP対応
・アクセス解析
・広告連携
・UX改善 など
LP制作とセットの改善依頼50万円~100万円以上(単発)・LP制作
・改善提案
・テスト施策をまとめて依頼

上記のほか、LPO代行業者によっては「成果報酬型」や「改善保証型」のプランを提供していることも。

ポイント
成果報酬型ではコンバージョン(CV)の増加を目的とした継続的な最適化が行われ、売上額やCV数に応じて費用が発生します。

余分なコストをかけないためには、自社の目的や改善したい課題を明確にし、LPO代行業者に依頼する範囲を慎重に検討することが重要です。

LPOを自社で行う場合の費用相場:5,000円~5万円

LPOを自社で行う場合は外注費用が発生しないため、金銭的なコストがもっとも低く抑えられます。

ただし、

  • 社内にLPOに関する一定の知識と経験を持つスタッフが在籍していること
  • 継続的な改善施策を実施できるリソースがあること

が前提です。

社内に専門知識を持つスタッフがおらず、新たに専門のLPO担当者を採用する場合は、人件費として年間400〜600万円ほどのコストがかかることも。

既存のWeb担当者が兼任で対応する場合でも、ヒートマップツールやA/Bテストの導入費用など、月に数万円〜十数万円の変動費用が発生します。

LPOを内製化・外注する場合のメリット・デメリット

LPO(ランディングページ最適化)を内製化する場合と外注する場合の違いは、費用面だけではありません。

それぞれにメリット・デメリットが存在するため、

  • 費用対効果
  • リソース配分
  • 課題解決力

などを総合的に考慮して実施方法を決定することが大切です。

ここでは、LPOを内製化する場合と外注する場合のメリット・デメリットについて詳しく解説します。

LPOを内製化するメリット・デメリット

項目内容
メリット・柔軟かつスピーディーな対応が可能になる
・外注費用がかからず他の施策に予算を回せる
・自社にノウハウが蓄積される
デメリット・専門知識や高度なスキルが求められる
・リソースの確保が難しい場合がある

LPOを自社スタッフで内製化する最大のメリットは、柔軟かつスピーディな施策展開が可能になることです。

自社のマーケティング戦略や広告運用と密接に連携できるため、LPO施策の目的や背景を深く理解したうえで改善を進められます。

また、外注費用がかからない分、広告費やその他のマーケティング予算に回すことも可能です。

中長期的なメリットとしては、自社にノウハウが蓄積され、PDCAを自走できるようになることが挙げられます。

一方で、自社スタッフの専門知識や実務経験が不足していると、十分な効果を発揮できないというデメリットも。

既存のスタッフが兼任する場合では十分なリソースを確保できず、継続的な改善が難しくなることも少なくありません。

LPOを外注するメリット・デメリット

項目内容
メリット・高精度な改善施策が期待できる
・自社で行うよりも早く成果に繋がりやすい
デメリット・高額な費用がかかる
・外注先に提示された施策が自社の事情に合わないことがある

LPO代行業者やコンサルティング会社に外注するメリットは、実績豊富な専門家による高精度な改善施策が期待できることです。

膨大な運用データと知見をもとに最適な改善策を提案してもらえるため、自社でゼロから試行錯誤するよりも早く成果に繋がりやすくなります。

一方、デメリットとして挙げられるのは、やはり高額な費用がかかること。

また、外注先の担当者が自社サービスや顧客ニーズを完全に把握していない場合、自社の事情に合わない改善策を提示されてしまうリスクもあります。

十分な費用対効果を得るためには、外注先の制作実績や理念をきちんと確認し、自社と相性のよいパートナーを選ぶことが大切です。

低コストでLPOの効果を高める方法

LPO(ランディングページ最適化)を実施するうえで「どのようなやり方なら低コストで効果を出せるのか」と悩んでいる担当者も多いのではないでしょうか。

ここでは、初期投資を抑えつつ、低コストでLPOの効果を高める方法について解説します。

方法①目的と課題を明確化する

1つ目の方法は、施策の実施前に目的と課題を明確化しておくことです。

やみくもに改善を重ねても、時間とコストを浪費するばかりで、期待する成果には繋がりません。

  • コンバージョン率を〇〇%向上させる
  • 顧客獲得単価を〇〇円削減する

などの具体的な目標を設定することで、現状のLPの課題が浮き彫りになります。

現状の課題が明確になれば、今取り組むべき施策についても検討しやすくなるでしょう。

こうした計画的なアプローチは、無駄なコストを抑えつつ、効果的に施策を実行することに直結します。

方法②自社で対応可能なLPO施策に取り組む

2つ目の方法は、代行会社やコンサルティング会社に依頼する前に、自社で対応可能なLPO施策に取り組むことです。

主にユーザー目線でのUI・UX改善を行うことが、成功への第一歩となります。

自社で対応可能なLPO施策の例
・ファーストビューの見直し

・入力フォームのレイアウト改善
・ページ表示速度の改善やモバイル最適化

これらは費用対効果が高く、早期にコンバージョン率(CVR)への影響が表れやすい施策でもあるため、積極的に取り入れていきましょう。

方法③クラウドソーシングを活用する

3つ目の方法は、クラウドソーシングの活用です。

クラウドソーシングを活用により「必要なときに必要なスキルを持つ人材を確保すること」が可能になります。

ランサーズ

引用元:ランサーズ

1タスクあたり数千円〜数万円程度での発注が可能なため、制作会社に依頼するよりも費用対効果に優れるケースが多いです。

ただし、戦略設計までワーカーに丸投げするのはNG。

戦略設計をワーカー任せにすると、成果に結びつかない表面的な対応に留まり、期待した成果を得られなくなります。

ポイント
「戦略設計は社内で行い、改善策の実行や素材・文章の作成をワーカーに依頼する」という使い方であれば、コストパフォーマンスの向上が期待できるでしょう。

低コストで使えるLPOツールのおすすめ5選

ツールの導入は、LPO(ランディングページ最適化)を効率的に実施するうえで非常に重要です。

先ほど「低コストでLPOの効果を高める方法」について紹介しましたが、無料のツールや低価格で利用できるツールを導入することも、LPOのコスト削減に繋がります。

ここからは、無料・低コスト(月額1万円以下)で導入できるおすすめのLPOツールを紹介します。

Clarity(クラリティ)

Clarity(クラリティ)

引用元:Clarity

特徴
・完全無料で利用できる
・ヒートマップ分析とユーザー行動の可視化+分析が可能
・Googleアナリティクスとの連携が可能

Microsoftが提供するClarity(クラリティ)は、無料で利用できるヒートマップとユーザー行動可視化の統合ツールです。

  • クリック箇所
  • スクロール深度
  • マウスの軌跡

などを直感的に確認でき、「なぜCVに至らないのか」「どこでユーザーが離脱しているのか」といった課題発見に大きく役立ちます。

また、録画機能(セッションリプレイ)により、実際のユーザーの閲覧動作を動画で確認できるのも強みです。

初期投資ゼロで導入できるため、広告費を増やす前にユーザーの反応をチェックしたい企業にとって最適な入門ツールといえるでしょう。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクス

引用元:Googleアナリティクス

特徴
・Googleが提供するアクセス解析ツール
・流入経路や平均滞在時間の分析が可能
・外注前に自社で分析を行いたい企業におすすめ

Googleアナリティクスは、LPを訪れたユーザーの流入経路・行動パターン・コンバージョン(CV)までの導線を詳細に分析できるアクセス解析ツールです。

  • コンバージョンの発生ページ
  • 離脱ページ
  • 平均滞在時間

などを把握することで、LPのどのセクションに改善余地があるのかが明確になります。

無料ながらも基本的なLPOの実行には十分な機能を備えているため、「外注前にまず自社で分析を行いたい」という企業におすすめです。

Ptengine(ピーティーエンジン)

Ptengine(ピーティーエンジン)

引用元:Ptengine(ピーティーエンジン)

特徴
・1行のタグを設置するだけで利用可能なノーコードツール
・UIが使いやすく操作に迷いにくい
・専門知識が深くない社内スタッフでも扱いやすい

Ptengine(ピーティーエンジン)は、世界180ヶ国以上で20万以上のユーザー数を誇るLPOツールです。

ヒートマップ・ABテスト・コンバージョン計測などを一元的に扱える点が大きな特長で、国内でも多くの企業が導入しています。

無料プランでも一部の機能は利用可能ですが、本格的にLPOを進めたい場合は月額4,980円からの有料プランがおすすめ。

インターフェースは直感的で操作に迷うことが少なく、マーケティングの専門知識が深くない社内スタッフでも扱いやすいのが魅力です。

ミエルカヒートマップ

ミエルカヒートマップ

引用元:ミエルカヒートマップ

特徴
・1,300社以上の導入実績
・ページ単位での離脱および熟読傾向の分析が可能
・無料プランあり

ミエルカヒートマップは、SEOツール「MIERUCA(ミエルカ)」で知られるFaber Companyが提供する、LPO(ランディングページ最適化)に特化したヒートマップ分析ツールです。

視覚的なユーザー行動の可視化に強みを持ち、導入実績は1,300社を超えるなど、信頼性の高いツールとして多くの企業に支持されています。

クリック・スクロールエリアの可視化に加え、ページ単位での離脱・熟読傾向なども分析可能。

さらにGoogle アナリティクスと連携することで、定量・定性両面からの改善アプローチが可能になります。

LPOに必要な機能が網羅されている、コストパフォーマンスに優れたツールといえるでしょう。

VWO(Visual Website Optimizer)

VWO(Visual Website Optimizer)

引用元:VWO(Visual Website Optimizer)

特徴
・世界的に活用されているLPOツール
・ABテスト、ファネル分析、モバイル最適化など多様な機能が利用できる
・無料プランでは基本的なテスト機能が利用可能

VWO(Visual Website Optimizer)は、A/Bテストを中心とした、コンバージョン(cv)改善施策に強みを持つLPOツールです。

Aパターン・Bパターンの比較だけでなく、マルチバリアントテスト(MVT)やスプリットURLテストにも対応。

ユーザーセグメントごとの配信も可能で、より精緻なパーソナライズ施策を実現できるなど、テスト設計の自由度が高いのが特徴です。

また、ノーコードでテストパターンの作成・編集ができるため、エンジニアに依頼せずとも改善サイクルを回せます。

初心者から上級者まで幅広く対応でき、社内リソースが限られている企業でも運用しやすい点が大きな魅力です。

LPOの成功事例

ここからは、株式会社カチカが実施したLPO(ランディングページ最適化)の成功例を紹介します。

今回のケースでは見込み客の獲得を目的としたLP(ランディングページ)制作から、LPの運用・改善までをご依頼いただきました。

項目詳細
クライアント情報首都圏で業界特化型人材紹介サービスを展開する企業様
ご依頼時の課題人材紹介の転職候補者をindeed・ビズリーチなどから集客していたが、競合が多く面談実施率が低い
目的自社ホームページやメディアからの見込み客の獲得

株式会社カチカが実施したLPO施策

株式会社カチカのLPO施策

運用開始後、初月で反響を獲得できたものの、CPA(顧客獲得単価)が高いという課題が浮き彫りになりました。

そのため、広告運用のキーワードの精査・チューニングに加え、下記のLPO施策を実施しました。

株式会社カチカのLPO施策
株式会社カチカのLPO施策

しかし、これらの施策は理想的な結果に繋がらず、CPAは高いまま…。

そこで、LPの全面リニューアルを2度行い、よりユーザーの反響を得やすいページ構成に変更しました。

株式会社カチカのLPO施策

結果:CPA6,000円台、CVR4%を維持できるLPに

LPのリニューアル後(2023年8月)は、これまで0件~2件だった問い合わせ件数が39件に増加。

CPAは5,128円となり、大幅なコスト削減に成功しました。

その後も大きな変動はなく、CPA6,000円台、CVR4%を維持しています。

株式会社カチカのLPO施策

毎月5社限定で無料相談を受付中!

「結果が出るまでしつこく改善を繰り返す」それが株式会社カチカのLPO施策です。

現在、毎月5社限定で無料相談を受け付けています。

LPの制作・改善を検討している方や、ご興味を持っていただけた方は、ぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

ポイントまとめ
・自社でLPOを行う場合は人件費のみ、ツールを導入する場合は別途費用がかかる
・LPO代行業者に依頼する場合、内容によっては100万円前後の費用がかかることも
・低コストツールやクラウドソーシングを活用することで費用が抑えられる

LPO(ランディングページ最適化)にはコストがかかるイメージがありますが、必ずしも高額な費用をかけなければならないわけではありません。

まずは無料・低コストの方法から始め、徐々に最適化を進めていくのが成功への近道です。

目的達成のために何が必要なのかをよく見極め、費用対効果の高いLPOを実践していきましょう。

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