ホームページリニューアルを成功に導くための12の進め方と必要なタイミングを解説

「ホームページをリニューアルしたいけど、どこから手をつければいいかわからない」「そもそもリニューアルのタイミングはいつがベスト？」とお悩みではありませんか？

この記事では、ホームページリニューアルを成功に導くための12の進め方と、必要なタイミングを分かりやすく解説します。

目的や状況に合った進め方を知るだけで、ホームページリニューアルがぐっと効果的になるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

ホームページリニューアルとは

ホームページのリニューアルとは、既存のサイトを一新することを指します。

今の時代、多くの企業様や店舗様が、一度は、ホームページを作った経験があるのではないでしょうか。

会社を立ち上げた時や、新しくサービスをリリースした時、店舗をオープンした時などに、ホームページもセットで制作したと思います。

そのホームページは、費用対効果が出ていますか？

お金をかけて作ったホームページが、新規の見込客獲得や採用力強化につながっていることが理想だと思いますが、多くのホームページは、そのような結果にはつながっていません。

そこで、経営者やWeb担当者、店長、オーナーなどが、ホームページをリニューアルしようと思い、ホームページ制作会社や知人のデザイナーなどに相談を始めます。

いろんな提案が出てくることでしょう。
デザインをおしゃれにリニューアルしましょう、機能の拡充した方がいいと思います、システムが古いので最新バージョンに対応しましょうなどなど。

似た言葉として「更新」や「改修」がありますが、それぞれ意味が異なります。

• 更新：特定のページの情報を変更する
• 改修：デザインや機能を一部修正・追加するなど、技術的な改善をする
• リニューアル：サイト全体のデザインや構造を大きく変更する

「更新」は特定のページの情報を変更することであり、「改修」はデザインや機能を一部修正・追加するなど、技術的な改善を指します。

これに対して、リニューアルはサイト全体のデザインや構造を大きく変更する場合がほとんどです。

ホームページをリニューアルする＝新しくホームページを作り直すことになるので、当然、費用もかかりますし、時間も、労力もかかります。

そんなホームページのリニューアル、失敗したくないと考えるのは当然のことです。

次の段落では、ホームページを成功に導く12の進め方についてお伝えしていきます。

ホームページリニューアルを成功に導くための12の進め方

ホームページリニューアルを成功に導くためには、主に以下のような12の進め方があります。

1.リニューアルの目的を明確にする
2.現状の課題を把握して改善策を考える
3.ターゲットを再確認する
4.リニューアルの範囲を決める
5.具体的な計画を決める
6.サイトマップを作成する
7.ワイヤーフレームと原稿を作成
8.デザインやコンテンツを作成
9.開発とテストを行う
10.ホームページの公開と効果分析
11.運用計画の見直し
12.専門家に相談する

それぞれ詳しく解説していきます。

1.リニューアルの目的を明確にする

ホームページリニューアルを成功させるためには、まず「なぜリニューアルを行うのか」という目的を明確にすることが重要です。

目的が不明確なまま進めてしまうと、リニューアル後の成果が判断しづらくなるだけでなく、方向性を見失い、無駄なコストや時間がかかるリスクもあるので注意してください。

ホームページリニューアルの際は、主に以下の目的が考えられます。

• ブランドイメージを刷新したい
• ユーザーが使いやすいサイトに改善したい
• 商品やサービスの情報を分かりやすく整理したい
• SEO対策やモバイル対応などで集客を強化したい

このような目的をしっかりと定めることで、リニューアルの方向性がブレにくくなります。

また、リニューアル後の効果を測定する基準も明確になります。

たとえば、「コンバージョン率を10%向上させる」や「検索順位を上位3位以内に入れる」など、具体的なゴールを設定することで、リニューアルの成功基準を判断しやすくなります。

2.現状の課題を把握して改善策を考える

リニューアルを成功させるためには、まず現状のサイトを詳しく分析し、どこに問題があるのかを明らかにすることが重要です。

現状の課題を把握することで、リニューアルの方向性を具体的に定めることができ、より効果的な改善が可能になります。

以下は、主に確認すべきポイントです。

これらのポイントをもとに、課題をリストアップしましょう。

すべての課題を一度に解決するのは難しいため、それぞれの課題に優先順位をつけることが重要です。

たとえば、ユーザー体験に直結する操作性やスマホ対応の改善を最優先とし、次にデザインやコンテンツの更新を進めるなど、段階的な計画を立てることをおすすめします。

3.ターゲットを再確認する

リニューアルを進める際には、まずターゲットとなるユーザーのニーズを改めて確認することが重要です。

現在のユーザー層に焦点を当て、そのニーズに応える形で進めるのか、それとも新たな層を取り込むことを目的にするのかを検討します。

ユーザーがどのような情報や機能を求めているのかをしっかりと把握することで、サイトの方向性が見えてくるでしょう。

具体的には、ターゲット像をできるだけ詳しく描き出し、年齢、性別、趣味や関心事、利用目的などを明確にします。

これにより、サイトのデザインや構造、提供する内容がターゲットに合ったものとなり、より効果的なリニューアルが可能になります。

4.リニューアルの範囲を決める

ホームページリニューアルの効果を最大限に引き出すためには、リニューアルの範囲を明確に決定することが重要です。

全面的なリニューアルを行うべきか、それとも一部の改善に留めるべきかは、目的や予算、リソースに応じて適切に判断する必要があります。

主に確認するポイントは以下の通りです。

• デザインの変更
• コンテンツの追加や整理
• システムや機能の見直し

全面的にリニューアルをするのか、一部のみリニューアルをするのかも考える必要があります。

全面的なリニューアルのケース

サイト全体を新しくする場合は、企業やブランドの大きな方向転換や戦略変更が背景にあることが多いです。

例えば、ブランドイメージの刷新や、新しい市場をターゲットにした展開が挙げられます。

全面リニューアルでは、デザインからサイト構造、システム、コンテンツまで一貫して見直すため、大規模なプロジェクトとなります。

全面リニューアルは時間も費用もかかりますが、その分、サイト全体を新しい方針や考えに合わせて作り直すことが可能です。

手間はかかりますが、その分大きな成果が期待できる方法となっています。

一部改善のケース

一方で、全体のリニューアルが不要な場合や、予算やリソースが限られている場合には、一部の改善を行う方法も効果的です。

具体的な改善箇所を選定し、課題解決に特化したリニューアルを進めます。

部分的な改善は比較的短期間で実施でき、費用を抑えつつ特定の課題を解決できます。

ただし、全体的な統一感やサイトの長期的な運用を考慮することも忘れないようにしましょう。

5.具体的な計画を決める

リニューアルを成功させるためには、しっかりとした計画を立てることが重要です。

計画が曖昧だと、進行中に予期せぬ問題が発生したり、リニューアルの効果が不十分になったりする可能性があります。

そのため、以下の要素を明確にしながら、無理のない範囲で現実的な計画を組むことが大切です。

• スケジュールの設定（開始から公開までの期間）
• 必要なリソースの確保（人材、ツール、予算）
• 外部業者を利用する場合の選定

それぞれ詳しく解説していきます。

1.スケジュールの設定

リニューアルに必要な工程を洗い出し、それぞれの段階にかかる期間を見積もる必要があります。

具体的には、以下のような流れになります。

• 現状分析と課題の洗い出し
• コンセプトの決定（デザインや機能の方向性）
• デザイン制作（試作や修正作業を含む）
• システム開発や実装（新しい機能やCMSの導入など）
• コンテンツ制作（文章や画像の用意、情報の整理）
• テストと修正（動作確認やユーザーテスト）
• 公開準備とリリース

これらをもとに全体のスケジュールを組み、開始から公開までの期間を明確にすることが重要。

また、進行中に起こりうる遅延を見越し、余裕を持たせた計画にしましょう。

2.必要なリソースの確保

リニューアルには人材やツール、予算など、さまざまなリソースが必要です。

これらを事前に把握し、適切に確保しておきましょう。

3.外部業者を利用する場合の選定

外部業者を利用する場合は、業者選びが重要です。

制作会社やフリーランスを依頼する際には、以下の点を基準に注目して選びましょう。

• 実績や専門性があるか
• コミュニケーション能力があるか
• 提示された見積もりが妥当かどうか
• アフターサポートがきちんとしているか

適切なリソースを確保し、それぞれの役割や用途を明確にすることで、リニューアルをスムーズに進める基盤を整えることができます。

6.サイトマップを作成する

サイトマップとは、ホームページ全体のページ構造を一覧で表した図のことです。

一般的にツリー構造が使われることが多く、リニューアル後のサイト全体像を整理したり、新たに作成が必要なページを明確にする際に非常に役立ちます。

制作会社によっては、サイトマップの作成をサポートしてくれる場合もあるでしょう。

ただし、一度社内で基本的な案を作成し、その後で制作会社に細かい修正や提案をお願いするという方法もおすすめです。

社内で検討する際には、リニューアルに投入できる人員や、特にこだわりたいポイントなどを考慮しながら進めると良いでしょう。

これにより、自社のニーズを反映した効率的なサイトマップ作りが可能になります。

7.ワイヤーフレームと原稿を作成

リニューアルを具体化するためには、ワイヤーフレームと原稿の作成が必要です。

ワイヤーフレームとは、ホームページのページごとのレイアウトや構成を示す設計図のことです。

文字や画像、ボタンなどの配置を決める段階であり、完成形のデザインをイメージする前に、機能性や情報の優先順位を整理する役割を果たします。

この段階で、ユーザーが操作しやすい動線や、情報が直感的に伝わる配置を検討します。

手書きや専用のツールを使って簡易的に作成できますが、デザイナーや制作会社と共有しやすい形に仕上げることが重要です。

また、各ページに掲載する原稿も同時に準備します。

原稿作成では、リニューアルの目的やターゲットに応じて、伝えたい情報をわかりやすく整理し、表現することが重要です。

質の高い原稿にするには、以下の点を抑えておくといいでしょう。

• ターゲットユーザーに響く言葉選び
• 情報の優先順位（必要な情報がすぐに見つかる構成）
• SEO対策を考慮したキーワードの活用

ワイヤーフレームと原稿は、リニューアルの設計段階での重要な基盤となります。

どちらも制作会社とスムーズに共有し、意見を取り入れることで、完成度の高いサイトを作り上げることが可能です。

8.デザインやコンテンツを作成

ワイヤーフレームと素材が整ったら、デザイン作業に進みます。

ワイヤーフレームを基に、文章や画像、動画などを挿入して、サイトを形にしていきます。

通常、この作業は制作会社が担当するため、依頼主側での専門的な作業は少なくなりますが、進行中に定期的に制作会社と連絡を取り、サイトマップ通りに作成されているか、イメージに合っているかを確認することが大切です。

デザインはまずトップページと下層ページを決め、その方向性を全体に展開していきます。

途中で社内確認を怠ると、後で修正が必要になり、スケジュールや費用に影響が出ることがあるので、上司や関係者の確認をしっかりと行い、制作会社に進行を依頼しましょう。

9.開発とテストを行う

設計が固まったら、実際のサイト構築を進めます。

開発段階では、以下のポイントを念入りに確認することが重要です。

• ページの動作がスムーズか
• 各デバイスで正しく表示されるか(レスポンシブ対応)
• 問い合わせフォームや購入フローが問題なく動作するか
• 内部リンクやコンテンツにミスがないか

公開前には、これらの項目を徹底的にテストし、問題があれば修正を行ってから公開に進んでください。

10.ホームページの公開と効果分析

リニューアル後、公開したサイトが目的を達成しているかを確認するために、以下のポイントを測定することが重要です。

• アクセス数や滞在時間の変化
• コンバージョン率の改善
• ユーザーからのフィードバック

これらのデータを基に効果を分析し、必要に応じて微調整を行います。リニューアル後も継続的にサイトのパフォーマンスをチェックし、改善を重ねることで、目標にさらに近づけることができます。

11.運用計画の見直し

リニューアル後もサイトの運用は継続的に行うことが重要です。

サイトのコンテンツや機能が時代やユーザーのニーズに合ったものであり続けるためには、定期的な更新とメンテナンスが欠かせません。

具体的には、以下のポイントを意識して運用を見直しましょう。

• 定期的なコンテンツ更新
• 技術的なメンテナンス
• パフォーマンス分析

運用計画を定期的に見直すことで、サイトの価値を維持し、さらに向上させていくことができます。

12.専門家に相談する

自社内だけでの対応が難しい場合、専門の制作会社やコンサルタントに相談することを検討しましょう。

ホームページのリニューアルには、デザインや開発、SEO、ユーザー体験の最適化など、さまざまな専門知識が求められます。

専門家の意見を取り入れることで、より効果的なリニューアルが実現でき、以下のようなメリットがあります。

• 専門的なアドバイスで戦略を提供してもらえる
• リソースを無駄にせず、計画通りに進行できる
• 最新の技術とトレンドに対応できる

自社内でのリソースが限られている場合や、より効果的なリニューアルを目指す場合には、専門家の支援を受けることがおすすめです。

ホームページリニューアルに必要なタイミング

ホームページのリニューアルを決めるタイミングは、いくつかの要因によって決まります。

主に以下のような状況になったら、ホームページリニューアルの検討がおすすめです。

・企業の方向性やブランドイメージが大きく変わった
・ユーザーが求める情報やサービスのスタイルが変わった
・セキュリティやパフォーマンスに問題がある
・サイトのデザインが古い
・SEOやマーケティング効果が低下している
・競合との差別化を図りたい
・レスポンシブデザインに対応していない
・アクセス数が低下している

それぞれ詳しく解説していきます。

企業の方向性やブランドイメージが大きく変わった

企業の方向性やブランドイメージが大きく変わったとき、その変化に合わせてホームページもリニューアルが必要です。

新しい製品やサービスを追加した場合、またはターゲット層を変更した場合、サイトがその内容に対応していないと、ユーザーにとって使いづらくなります。

たとえば、企業のイメージが若々しく革新的なものに変わったのに、サイトが古いままだと、逆に信頼感を損ねてしまうことも。

ブランドの進化や戦略に合ったデザインやコンテンツに更新することが、リニューアルの大きなきっかけとなります。

ユーザーが求める情報やサービスのスタイルが変わった

ユーザーが求める情報やサービスのスタイルが変わったとき、ホームページをリニューアルすることで、よりニーズに合ったサイトを提供できます。

たとえば、スマホやタブレットでの利用が増えている今、レスポンシブデザインに対応することは必須です。

また、ユーザーがより直感的に操作できるデザインや、新しい情報を簡単に探せる構成にすることも重要。

こうした変化に対応することで、ユーザーの利便性が向上し、サイトの効果も高まります。

セキュリティやパフォーマンスに問題がある

サイトが古い技術を使っている場合や、更新が難しいCMSを使っていると、運営が困難になりがちです。

特に、セキュリティの脆弱性やパフォーマンスの低下が起こると、ユーザーの信頼を失う原因にもなります。

こうした問題を解決するためにも、最新の技術に移行することが重要です。

サイトのデザインが古い

サイトのデザインが古くなると、ユーザーに時代遅れの印象を与えてしまい、信頼感を損ねることがあります。

リニューアルを行うことで、見た目を新しくし、ユーザーに新鮮な印象を与えることができるでしょう。

また、最新のデザインや使いやすさを取り入れることで、サイトの魅力も向上。

特に視覚的に魅力的で直感的に操作できるサイトは、ユーザーの滞在時間や満足度を高める効果があります。

SEOやマーケティング効果が低下している

リニューアル前にSEOがうまく機能していない、または集客やコンバージョン率が低い場合、サイトを改善するためにリニューアルが必要です。

新しいコンテンツの追加やメタデータの最適化、内部リンクの整理を行うことで、検索エンジンでの評価を向上させることができます。

さらに、ユーザーが求めている情報をよりわかりやすく整理することも効果的。

リニューアルを通じて、集客力や成果を向上させることができます。

競合との差別化を図りたい

競合のサイトが自社よりも魅力的に見えると、劣位に立たされているように感じることがありますよね。

そんなときは、リニューアルでサイトを改善し、競争力を取り戻すことが重要です。

特に業界のトレンドに遅れをとっていると、早めに対応しないと取り返しがつかなくなることも。

新しいデザインや機能を取り入れることで、ユーザーの目を引き、関心を高めることができます。

レスポンシブデザインに対応していない

スマートフォンやタブレットからのアクセスが増えている中、レスポンシブ対応は必須となっています。

Googleは「モバイルファーストインデックス」を導入し、モバイル版の内容を基に検索順位を決めています。

そのため、モバイル対応していないと検索結果に表示されにくくなってしまうのです。

しかし、モバイル対応にすると表示速度が遅くなることもあるため、制作会社と相談し、モバイル対応と表示速度のバランスを取ることが重要です。

アクセス数が低下している

ホームページの情報が古く、閲覧者が求める情報が不足していると、アクセス数が減少し、信頼度や検索順位が下がる恐れがあります。

さらに悪循環に陥ることもあるため、早めの対策が重要です。

Googleアナリティクスなどでアクセス減少の原因を調べ、もし減少が続くようならリニューアルを検討するのが良いでしょう。

まとめ

ポイントまとめ
・ホームページリニューアルは、12の進め方を参考に進める
・必要なタイミングでホームページリニューアルを行うことが大事
・自社内だけでの対応が難しい場合、専門の制作会社やコンサルタントに相談することを検討する

ホームページリニューアルを行うことで、アクセス数を伸ばしたり、競合との差別化を図ることができます。

リニューアルを成功させるためには、まず現状のサイトを詳しく分析し、問題点を改善することが重要です。

この記事を参考に、ぜひホームページリニューアルを検討してみてください。

【関連記事】

【2024年版】ホームページリニューアルの費用の相場は？種類別に内訳を解説

【2024年版】ホームページリニューアルに使える補助金6種類！申請のポイントを解説

ホームページリニューアルの目的を明確にする方法とは？メリットとデメリットも解説

ホームページリニューアルの際にドメインをそのまま引き継ぐ方法とメリット7つ

ホームページリニューアルの失敗例7選！その原因と対策を解説

【2024年版】ホームページリニューアルのSEO対策に関する注意点15個を解説