現代のウェブサイトやアプリケーションでは様々なインターフェースが使用されており、特に「モーダルウィンドウ」「ポップアップ」「ダイアログ」などの用語が登場します。
・「モーダルウィンドウ」って何?
・「ポップアップ」ってどういう意味?
・「ダイアログ」?そもそも用語の違いが分からない
・意味は知っているけど、UI的にどれがいいの?
…などといったお悩みはありませんか?
本記事では、これらの用語の違いから、それぞれの特徴や活用方法について詳しく解説していきます。
モーダル、ポップアップ、ダイアログの違いとは?
「モーダル」「ポップアップ」「ダイアログ」はそれぞれ似ていますね。
共通点としては「サイト閲覧中にポッと出てくるバナーとかウィンドウ」ということです。
一言で簡単に言うなら↓↓です。
モーダルは、ユーザーがアクションを完了しないと操作を再開できない形式。
ポップアップは、操作を妨げない補足的な情報提供。
ダイアログは、システムとユーザー間のインタラクションを意図したもの。
下記で違いを、少し詳しく解説してみます。
モーダルウィンドウとは?
モーダルウィンドウとは、ユーザーが現在の操作を中断して特定のタスクを完了することを求めるウィンドウのことです。
背景を暗くしてユーザーの注意を引き、操作を一時的に遮断し、特定のタスクに集中させることを目的としています。
例えば、重要な情報や警告メッセージを表示したり、ユーザーに確認を求めたりする場合に利用されます。
モーダルウィンドウは、ユーザーの操作を中断させるため、使いすぎるとユーザーのストレスに繋がる可能性があるため、必要な場面で適切に利用することが重要です。
ポップアップとは?
ポップアップとは、ユーザーの操作を妨げずに情報を提供するウィンドウのことです。
ユーザーの操作を中断することなく、追加の情報を提供したり、ユーザーにアクションを促したりするために使用されるため、多くの場合広告などに利用されます。
ポップアップは、モーダルウィンドウと比べて、ユーザーの操作を妨げないため、ストレスの負担にもなりにくいです。
広告や通知、新しい機能の案内など、ユーザーに情報を提供する際に有効なウィンドウとなっています。
ダイアログとは?
ダイアログとは、ユーザーとシステムの間で双方向のやりとりを行うためのウィンドウのことです。
主に、ユーザーに特定の情報を求める場合や、確認を得る場合に利用されます。
例えば、ファイルの保存や削除、パスワードの入力、ユーザーの操作を必要とする場面など。
ダイアログは、ユーザーとのインタラクションを促すために使用されます。
モーダルの使用例
モーダルウィンドウは主に、エラーや他の重要な情報を知らせるために使用されます。
例えば、エラーが発生した場合や、重要な情報がある場合に、モーダルウィンドウを使用してユーザーに通知することが可能です。
モーダルウィンドウは、ユーザーの注意を引き、重要な情報を確実に伝えることができます。
ロード中の表示
処理が完了するまでユーザーの操作を待つよう促す目的で使用されます。
例えば、ファイルのアップロードやデータの処理など、時間がかかる処理を行う場合に、モーダルウィンドウを使用してユーザーに処理中のことを知らせることが可能です。
モーダルウィンドウは、ユーザーに処理状況を分かりやすく伝えることができます。
確認ダイアログ
削除や保存など、ユーザーに意志確認を求める際に使用されます。
例えば、ファイルを削除する場合や、データを保存する場合に、モーダルウィンドウを使用してユーザーに確認を求めることが可能です。
モーダルウィンドウは、ユーザーに重要な操作であることを認識させ、誤操作を防ぐことができます。
モーダルのメリットは、確実に注意を引きユーザーが重要なタスクに専念できるというメリットがあります。
重要な情報や警告メッセージを表示したり、ユーザーに確認を求めたりする場合に有効で、誤操作を防ぐ効果もあります。
一方、モーダルのデメリットとしては、ユーザーの操作を強制的に中断させるため、過剰に使用するとユーザーのストレスを増やしてしまう可能性があります。
必要な場面で適切に利用することが重要です。
ポップアップの使用例
広告としての活用
広告バナーとしてポップアップを表示し、ユーザーの注意を引く役割を果たします。
主に、ユーザーの注意を引き、広告を効果的に表示することが可能です。
ポップアップは、ユーザーの操作を中断することなく、広告を表示することができます。
通知のためのポップアップ
新しい機能や重要なアップデート情報をユーザーに知らせるために使用します。
ユーザーの注意を引き、重要な情報を確実に伝えることが可能です。
ポップアップは、ユーザーの操作を中断することなく、情報を伝えることができます。
フォーム入力のポップアップ
フォーム入力画面をポップアップで表示し、ユーザーが現在のページを離れずに入力できるようにします。
現在のページを離れずにフォームに入力できることは大きなメリットといえるでしょう。
ポップアップは、ユーザーの操作を中断することなく、フォーム入力画面を表示することができます。
ダイアログボックスの使用例
確認ダイアログ
ユーザーが確定アクションを実行する前に最終確認を取る際に使用されます。
例えば、ファイルを削除する場合や、データを保存する場合などに使用が可能です。
確認ダイアログは、ユーザーに重要な操作であることを認識させ、誤操作を防ぐことができます。
入力ダイアログ
ユーザーから情報やデータを取得するためのダイアログです。
例えば、ユーザー名やパスワードの入力、ファイルの選択など、ユーザーからの入力が必要な場合に、入力ダイアログを使用すること可能です。
入力ダイアログは、ユーザーからの入力を簡単に取得することができます。
情報ダイアログ
ユーザーに特定の情報を表示するためのダイアログです。
OKボタンで閉じることができます。
例えば、エラーメッセージや処理結果などを表示する場合に、情報ダイアログを使用することが可能です
情報ダイアログは、ユーザーに情報を分かりやすく伝えることができます。
モーダルとダイアログが同じというか似ている?
「モーダル」と「ダイアログ」は似ていて、確かに重なる部分も多いです。
しかし、厳密には異なるニュアンスや使い方があります。
両方とも、ユーザーがアクションを完了するまで元の画面に戻れないケースが多いです。
例えば、ユーザーに対して確認や入力を求める場面で使われます。
・モーダル
モーダルは、操作を一時的に「モード化」するものを指し、ユーザーが現在の操作を一時中断して特定のタスクに集中させる形式です。
例えば、警告メッセージやフォーム入力確認などの場面で、背景が暗くなり、そのウィンドウが強調されるようなものを想像できます。
モーダルの目的は、ユーザーがそのウィンドウに対してアクションをとるまで他の操作をできなくすることです。
・ダイアログ
ダイアログは、システムからの情報提供や、ユーザーからの入力を得るために使用されます。
モーダル形式のダイアログもありますが、必ずしもモーダルとは限りません。
例えば、エラーのメッセージウィンドウや、確認メッセージ(「保存しますか?」)などがダイアログに該当します。
ダイアログ自体がモーダルかどうかは、設計次第で変わる部分もあります。
・要するに
ダイアログは「メッセージややりとりの内容」そのものを指すことが多く、モーダルは「ユーザーの操作を一時的に止める形式」そのものを指します。
多くの場合、モーダルはダイアログとして使われることが多く、確かに似ていますが、少し概念が異なると言えます。
結論として、日常的な使い方では「モーダル」と「ダイアログ」は同じものとみなされることも多いですが、技術的には微妙に異なるニュアンスを持つ用語と理解すると良いでしょう。
まとめ
ポイントまとめ
・モーダル:ユーザーが現在の操作を中断して特定のタスクを完了することを求めるウィンドウのこと。
・ポップアップ:ユーザーの操作を妨げずに情報を提供するウィンドウのこと。
・ダイアログ:ユーザーとシステムの間で双方向のやりとりを行うためのウィンドウのこと。
「モーダル」、「ポップアップ」、「ダイアログ」の違いと活用方法をご紹介しました。
それぞれに特徴があるので、使用する際は用途にあったウィンドウを選びましょう。