マーケティングにおけるコンバーション(CV)とコンバーション率(CVR)の違いとは?

株式会社カチカ
執筆者 株式会社カチカ

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Webマーケティングでは、「コンバージョン(CV)」と「コンバージョン率(CVR)」という言葉が頻繁に使われます。

CVは「成果」、CVRは「その達成率」を示す指標ですが、正しく理解しないと効果的なマーケティング戦略を立てるのが難しくなります。

この記事では、CVとCVRの違いをわかりやすく解説するとともに、マーケティングで活用するための具体的な6つの方法をご紹介。

ECサイトの売上アップや、問い合わせ数の増加を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

コンバーション(CV)とは

コンバーション(CV)とは、「成果」や「目標達成」のことを指します。

例えば、ECサイトなら「商品購入」、企業サイトなら「問い合わせ」、SNSなら「フォロワー獲得」などがCVになります。

  • ECサイト → 商品購入
  • サービスサイト → 資料請求、問い合わせ
  • アプリ → ダウンロード、会員登録
  • SNS → フォロー、投稿へのいいね

つまり、CVの数が増えるほど、マーケティングの成果が上がるというわけです。

コンバーション率(CVR)とは

コンバージョン率とは、「Webサイトや広告を訪れた人のうち、どれくらいの割合がコンバージョン(CV)に至ったか」を示す指標です。

これはマーケティング施策の効果を測る重要な指標で、CVRが高いほど、サイトや広告がユーザーに適切にアプローチできていると言えます。

CVR(%)=(CV数 ÷ 訪問者数)× 100

例えば、ECサイトの場合:

  • 1,000人がサイトに訪問し、そのうち50人が商品を購入した
    CVR =(50 ÷ 1,000)× 100 = 5%

これは、訪問者のうち5%が商品を購入したことを意味します。

CVRの別の例

訪問者数コンバージョン数(購入者数)CVR
10,000人100人1.0%
5,000人200人4.0%
2,000人150人7.5%

つまり、CVRが高いほど、少ない訪問者数でも効果的に成果が得られているということです。

コンバーションの種類5つ

コンバーションの種類は、大きく分けて5つあります。

・総コンバージョン
・ユニークコンバージョン
・直接コンバージョン

間接コンバージョン
・クリックスルー・コンバージョン
・ビュースルー・コンバージョン

それぞれ詳しく解説していきます。

総コンバージョン

総コンバージョンとは、特定の期間内に発生したコンバージョン(CV)の総数を指します。

広告やWebサイトの効果を評価する際に、どれだけの成果(購入・問い合わせ・会員登録など)が発生したのかを示す重要な指標です。

例えば、ECサイトで次のようなコンバージョンが設定されている場合…。

  • 商品購入:200件
  • カート追加:150件
  • 会員登録:100件
  • 問い合わせ送信:50件


総コンバージョン数 = 200 + 150 + 100 + 50 = 500件

つまり、このECサイトでは、合計500回のコンバージョンが発生したことになります。

ユニークコンバージョン

ユニークコンバージョンとは、同じユーザーが複数回コンバージョンしても、「1回」とカウントする指標のこと。

例えば、あるユーザーが同じ日に3回商品を購入しても、

  • 総コンバージョン数 → 3回
  • ユニークコンバージョン数 → 1回

このように、 「何人のユーザーがコンバージョンしたか」を正確に把握できるため、マーケティングの効果測定に役立ちます。

直接コンバージョン

直接コンバージョンとは、ユーザーが最終的にコンバージョンに至った直前の経路を指します。

例えば、ユーザーが検索広告やSNS広告をクリックしてウェブサイトに訪れ、そのまま商品を購入した場合、その購入は「直接コンバージョン」としてカウントされます。

この指標は、どの経路(広告、検索、SNSなど)が直接的にCV(コンバージョン)を引き起こしたかを示し、マーケティング活動の効果を評価する際に重視するものです。

間接コンバージョン

間接コンバージョンとは、ユーザーが最終的にコンバージョンに至る前に、他の経路で影響を与えた場合を指します。

直接的にCV(購入や登録など)には繋がらなくても、そのユーザーの意思決定に影響を与えた経路です。

例えば、ユーザーがSNS広告を見てサイトを訪問し、その後しばらくしてGoogle検索から再訪問し、商品を購入した場合、SNS広告は間接コンバージョンとしてカウントされます。

どの広告やチャネルが最終的な購入に貢献したのかを分析するために重要で、顧客の購買プロセス全体における影響を評価するために使われます。

クリックスルー・コンバージョン

クリックスルー・コンバージョンとは、広告をクリックした後に、ユーザーがそのままコンバージョンに至った場合を指します。

この指標は、広告をクリックしたことが直接的に購入や登録、問い合わせなどのコンバージョンに結びついたことを示すものです。

例えば、ユーザーがGoogle広告をクリックしてサイトにアクセスし、そのまま商品を購入した場合、これはクリックスルー・コンバージョンとしてカウントされます。

ビュースルー・コンバージョン

ビュースルー・コンバージョンとは、ユーザーが広告をクリックせずに、その広告を見た後にコンバージョンに至った場合を指します。

つまり、ユーザーが広告を「閲覧」しただけで、その後に商品購入や登録などのアクションを行ったケースです。

例えば、ユーザーがディスプレイ広告を見た後、広告をクリックせずに数日後に検索エンジン経由でサイトを訪れ、商品を購入した場合。

その購入はビュースルー・コンバージョンとしてカウントされます。

コンバージョンの具体例

コンバージョンの具体例を以下にまとめてみました。

サイトの種類コンバージョンの具体例
ECサイト・商品購入
・カート追加
・会員登録
・ニュースレター購読
サービス業・無料トライアル登録
・予約完了
・問い合わせフォーム送信
教育関連・資料請求
・オンラインコース申し込み

コンバージョンの例は、ビジネスの目的や業界によって異なりますが、基本的に「ユーザーが望ましいアクションを取ったこと」を指し、そのアクションがマーケティング活動の成果を示す重要な指標となります。

まとめ

ポイントまとめ
・コンバージョンは「成果」…CV数が増えるほど、マーケティングにおいてプラス
・コンバージョン率は「達成率」…CVRが増えるほど、ユーザーに適切にアプローチできている

コンバージョンとコンバージョン率の違いを詳しく理解し、正しく戦略を立てることが重要です。

コンバージョンを獲得するためには、ユーザーが行動を起こしやすい環境を作り、メリットを明確に示すようにしましょう。

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